放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は30日、オウム真理教の松本智津夫元死刑囚らの死刑執行を報じたフジテレビの特別番組について「人権侵害の問題はなく、放送倫理上の問題も認められない」との見解を発表した。

 番組は2018年7月6日、拘置所からの中継も交え、スタジオから生放送。死刑囚の顔写真を並べたフリップに「執行」のシールを貼るなどして、7人の刑の執行を速報した。松本元死刑囚の三女が、番組は死刑執行をショーのように扱っており、名誉感情を傷つけられたなどとして申し立てていた。

 人権委は「極めて公共性の高い出来事を、公益を図る目的によって放送した」番組と判断。「執行」シールも「ことさらショーのように扱ったものではない」とした。【松尾知典】