通天閣(大阪市浪速区)で30日夜、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒度を色で示してきたライトアップが消灯された。大阪府は運用する休業要請などの独自基準「大阪モデル」に基づき、5月から運営会社に点灯を依頼してきた。要請解除が決まった5月14日以降は緑色の点灯が続き、感染状況が落ち着いているとして一区切りをつける。太陽の塔(吹田市)のライトアップもこの日消える。

 通天閣では午後8時ごろ、消灯式が開かれた。府の取り組みに無償協力した通天閣観光の高井隆光社長に対し、吉村洋文知事が感謝状を贈った。府は感染が今後拡大した場合、府民に警戒を促す黄色の点灯を再び依頼することも視野に入れるが、吉村知事は記者団に「感染症に警戒しながら大阪を元気にしていきたい」と語った。

 一方、大阪モデルを巡っては、感染の第2波に向けて修正協議が続いている。府は6月22日の専門家会議で新たな基準を加えた修正案を示したが、29日には警戒を呼びかける黄信号が出にくくなる基準を盛り込んだ再修正案を提示。経済活動の維持と医療崩壊防止の両立を目指す中で結論が出ておらず、府は修正の正式決定を7月に持ち越した。【田畠広景】