埼玉県深谷市出身の実業家・渋沢栄一(1840〜1931年)を忠実に再現したアンドロイドが完成し、渋沢栄一記念館(深谷市下手計)で6月30日、報道関係者らに公開された。身ぶり手ぶりを交えながら本人らしい声で話すことができる。

 深谷市は新型コロナウイルスの影響で休館していた同記念館を7月3日から事前予約制で再開。来館者はアンドロイドによる「道徳経済合一説」の講義を聴くことができる。小島進市長は「観光の目玉になるとともに、渋沢翁の考え方や思いが一人でも多くの方に伝われば」と話した。

 除幕式には、市に製作費など1億円を寄付した同市出身の鳥羽博道ドトールコーヒー名誉会長や技術監修した石黒浩・大阪大大学院教授らが出席。鳥羽氏は「想像以上に良いものができた」。石黒教授は「歴史的に大事な方。若い人に良い影響を与えることができれば」とあいさつした。

 アンドロイドは今回公開された70代の洋服姿のほか、渋沢の実家「中の家(なかんち)」に設置する80代の和服姿も製作中で、2022年春に公開予定。

 記念館は当面、原則として事前予約が必要。問い合わせは記念館(048・587・1100)。【中山信】