千葉県の印旛沼と周辺の河川に生息し、生態系への悪影響や人に危害を及ぼす恐れがある特定外来生物「カミツキガメ」の推定生息数が2015年度をピークに減少に転じていたことが県生物多様性センターの調査で判明した。17年度から集中的に行った捕獲の成果で生息数が減少したとみられる。

 カミツキガメは、北米などが原産で、1990年代後半から印旛沼周辺で相次いで確認されるようになった。あごの力が強く、かみついて人に危害を及ぼしたり、在来種の生き物を食べて生態系に被害を及ぼしたりする恐れがある。

 県は、2007年度から捕獲を行っている。15年度には生息数を約1万6000匹と推定。これを減少させるために、17年度から3年間を「戦略集中実施期」と位置づけた。年間2500匹以上の捕獲目標を掲げ、餌で中に誘い込む網製の「もんどりワナ」を400基から1100基に増やすなど工夫を重ねた。

 実際の捕獲数は17年度が1429匹、18年度が2259匹、19年度が1597匹だった。これらのデータをもとに過去からの生息数を改めて推定したところ、15年度の8782匹(中央値)をピークに、19年度は6513匹(同)と減少に転じていたことが分かった。

 さらに減少させるためには、メス550匹を含む1280匹以上を捕獲する必要があり、今年度の捕獲目標数は約1300匹に設定している。同センターの小野知樹室長は「伸び続けていた生息数が減少に転じ、転換期に入ったと言える。もんどりワナ以外の方法も見つけ出して捕獲の手を緩めないようにしたい」と話している。【富美月】