<衆院選>キャッチフレーズ、各党争奪戦 使い回し皮肉る

 「リセット」「ブラックボックス」−−10日公示の衆院選(22日投開票)の街頭演説で、「小池語」が飛び交っている。希望の党の小池百合子代表(東京都知事)のキャッチフレーズだが、安倍晋三首相(自民党総裁)らが対決姿勢を示す文脈でも使う。「小池語」以外にも「一見民主党」「まっとうな政治」などの言葉が目立つ選挙戦となっている。

 「私たちはリセットとかのスローガンで選挙に勝ったんじゃないんです。デフレ脱却で経済を成長させ、国民を豊かにする政策を掲げた」。首相は12日の新潟県上越市の演説で、2012年の政権交代を振り返ってこう強調した。11日の演説では、改善した経済指標を列挙。「今、これをリセットするわけにはいかない」と訴えた。選挙後の関係構築を視野に小池氏の批判は避けるが、「小池語」を逆手に対決姿勢を強める。

 その首相が持ち出すのが「愚直」だ。10日の第一声で「愚直に政策を訴える」と強調。遊説でも繰り返す。ただ、憲法改正や森友・加計学園問題について自身から言及する場面はない。

 菅義偉官房長官は、民進党前職らの希望の党への合流批判で「ブラックボックス」を用いる。もともとは小池氏が自民党都連の批判で用いた。菅氏は「一夜にして野党第1党が自分たちの看板政策を大転換してしまった。ブラックボックスではないか」と訴える。

 発信源の小池氏も自らのフレーズを活用。11日の盛岡市の演説では、首相の衆院解散判断を「加計・森友疑惑から逃れるための安倍ファースト解散だ」と批判。同日の仙台市では「都政のブラックボックスをこじ開けた小池が、今度は国政のブラックボックスをこじ開ける」と宣言した。党勢失速を招いた「排除」は街頭演説では用いていない。

 公明党の山口那津男代表は都議選で協力した小池氏の批判を避け、矛先を主に立憲民主党に向ける。12日の埼玉県上尾市の演説では、枝野幸男代表が菅直人政権の官房長官だったことを挙げ、「菅さんが顧問で、まるで民主党政権そのもの。私は『一見民主党』と言っている」と指摘した。

 立憲民主が政策集の表紙に掲げる「まっとうな政治」も争奪戦の対象だ。共産党の志位和夫委員長は10日の第一声で「憲法を守るまっとうな政治を取り戻そう」と共闘をアピール。安倍首相も10日に「まっとうな政治を作っていく」と言及した。首相は12年衆院選で「まっとうな政治を取り戻す」と繰り返し、「本家」意識もありそうだ。【円谷美晶、遠藤修平】

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

おすすめ情報

毎日新聞の他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

政治 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

政治 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索