自民党の河井克行前法相(57)=衆院広島3区=の妻で同党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した2019年参院選を巡る公職選挙法違反事件で、広島地検は24日、案里氏の公設第2秘書、立道(たてみち)浩容疑者(54)を同法違反(運動員買収)で起訴する見通しだ。連座制の適用対象とみて、100日以内の判決を目指す「百日裁判」を広島地裁に申し立てるとみられる。有罪が確定し、連座制が適用されれば、案里氏の当選は無効になり失職する。

 この事件では、立道容疑者のほか、克行氏の政策秘書、高谷真介(43)と案里氏の陣営幹部だった脇雄吾(71)の両容疑者が、19年7月の参院選で、選挙カーに乗って案里氏への支持を呼びかけた車上運動員14人に、公選法が定める日当の上限(1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとして逮捕された。

 関係者によると、立道容疑者は車上運動員の手配や街頭宣伝のスケジュール管理、高谷容疑者は案里氏の遊説の統括や広報を担当し、脇容疑者は選挙事務所の事務長を務めていたという。

 連座制は、候補者の陣営幹部や親族らが選挙違反で有罪になった場合に適用され、候補者は当選が無効になり、同一選挙区で5年間、立候補できなくなる。

 地検は河井夫妻の地元事務所や東京の議員会館にある事務所を捜索し、夫妻からも任意で聴取した。案里氏の陣営では別の運動員に違法な報酬を支払った疑惑も浮上しており、夫妻の関与の有無などを慎重に調べている。【中島昭浩、賀有勇】