<夏の高校野球>「これが秀岳館の点の取り方」鮮やかな先制

<夏の高校野球>「これが秀岳館の点の取り方」鮮やかな先制

 〇秀岳館(熊本)6−4横浜(神奈川)●(11日・甲子園、1回戦)

 秀岳館の鮮やかな先制攻撃だった。1番・竹輪が1ボールからの2球目を引っ張ると、打球は右翼線へ。俊足を飛ばして三塁を陥れた。続く半情は初球を逆らわずに左犠飛。わずか3球で先取点を奪った。

 さらに畳み掛ける。木本が初球を中前打とし、広部が2球目を左中間適時二塁打。田浦は3球目を中前へ運ぶ適時打で続いた。3連続長短打で計2点。いずれもファーストストライクから迷いなく振る積極的な打撃だった。先制点を挙げた半情は「これが秀岳館の点の取り方。最高のスタート」と振り返った。

 横浜の先発は左腕と想定していたが、マウンドに登ったのは右腕の塩原。それでも各投手の特徴を把握していた秀岳館の選手に動揺はなかった。打ち合いを想定していただけに、直球とスライダーに球種を絞れる投手は逆に好都合。「ベルト付近を球種関係なくどんどん振っていけ」との鍛治舎監督の指示を徹底した。「三回までに3点取る」という目標を上回る4得点を序盤に奪ってみせた。

 鍛治舎監督は2014年に就任し、チームを昨春から甲子園で3季連続ベスト4に導いた。その恩師が大会直前に今大会限りでの退任を発表し、選手の思いは一つにまとまる。「日本一になって最高の監督にしてみせる」。春夏通算5回の優勝を誇る横浜を相手に、勢いに乗っていきそうな勝ち方だった。【浅妻博之】

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