<世界陸上>男子400リレー銅 日本の決断

 【ロンドン新井隆一】陸上の世界選手権は第9日の12日、ロンドン競技場で男子400メートルリレー決勝があり、昨夏のリオデジャネイロ五輪銀メダルの日本(多田修平、飯塚翔太、桐生祥秀、藤光謙司)は38秒04で銅メダルを獲得した。日本が世界選手権の同種目でメダルを獲得するのは史上初。これまでは2001年エドモントン大会と09年ベルリン大会の4位が最高だった。日本は今大会初のメダル獲得。優勝は英国で37秒47だった。

 アンカーの藤光にバトンが渡った時、日本は現役ラストレースのボルト率いるジャマイカなどと3位を争っていた。その直後、ボルトが顔をゆがめて失速。「(ボルトの故障は)ちょっと横目に見えたけど、ゴールだけ見つめて走りに集中した」と藤光。英国、米国に引き離されたが、リオ五輪の銀に続くメダルを確保した。「ベストの走りができた」。初出場の多田がさわやかな笑顔を見せた。

 全体6位の38秒21だった予選を受け、日本は決断した。一つは「プチ手術」(苅部俊二・五輪強化コーチ)と評したアンカーの入れ替え。予選の走りが不調でバトンもミスしたケンブリッジから藤光にスイッチした。

 もう一つの変更は第2走者以降が走り出すタイミング。目安としてコースに目印を張るが、桐生は靴半足分(約14センチ)、藤光は靴1足分(約28センチ)の距離を前走者側に広げた。バトンパスの際に急失速する多田のため、飯塚は実際より靴1足分広げた距離を伝え、多田に最後まで思い切り走らせるよう仕向けた。

 「1番か8番を目指すくらい、本当に攻めのバトンで行った」と桐生。その結果、予選で渡し手と受け手の距離が詰まったり、スピードが落ちたりしたバトンパスがスムーズになり、タイムも0秒17短縮。予選で日本より上位のフランスと中国がタイムを下げた一方、日本は上げてみせた。

 王者ジャマイカのアクシデントという大きな減点材料はあるにせよ、日本は修正能力で成長を見せ、リオ五輪からメンバー2人が代わってもメダルを確保できる層の厚さを示し、「決勝の常連国」から「メダルの常連国」への一歩を踏み出した。リーダー格の飯塚は「何とか(メダルを)取れたのは力がついてきている」と自信を深めた。

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