<毎日テニス>男子は菊池がV、女子は長谷川 シングルス

 第96回毎日テニス選手権(毎日新聞社主催)は13日、東京・有明テニスの森公園で男女シングルスの決勝が行われた。男子は第4シードの菊池玄吾(福井県体育協会)が6−4、6−1で第1シードの松尾友貴(橋本総業ホールディングス)を破り、4年ぶり2回目の優勝を果たした。

 女子シングルスは第14シードの長谷川茉美(伊予銀行)が4−6、6−4、6−3で福田詩織(東京都TA)に逆転勝ちし初優勝を飾った。

 ◇劣勢の展開が一転

 持ち味の粘り強いテニスで勝利をたぐり寄せた。女子シングルスで初優勝を飾った長谷川は「まさか優勝できるとは思わなかった」と喜んだ。

 劣勢の展開が一転したのは第2セット中盤。主導権を握っていた19歳の福田の足が止まった。表情はこわ張り、両足にけいれんを起こし倒れ込んだ。

 布石は第1セットにあった。長谷川は自身より身長が15センチ高い福田の強烈なショットに押されたが、懸命に腕を伸ばし激しいラリーを続けていた。倒れた後も涙を流しながらプレーを続ける相手に対し「その気持ちに全力でぶつからないと失礼になる」。一発で仕留めるタイプの福田とは正反対に、長谷川はラリーのなかで相手の隙(すき)をつき、勝利をたぐり寄せた。

 熊本県宇土市出身の25歳。「九州や練習拠点の松山市に比べれば、そこまで暑くなくプレーしやすかった」。猛暑のなかで154センチは最後まで躍動し、頂点まで駆け上がった。【村上正】

 ◇正確なショット、相手を手玉に

 蒸し暑さのなか、正確なショットで相手の体力を消耗させ手玉に取った。男子シングルスを制した25歳の菊池は「目指していたところまで来られて良かった」と笑顔を見せた。

 第1セットを6−4で奪い迎えた第2セット。第1ゲームは得意のフォアハンドから左右に揺さぶり相手のミスを誘いブレーク。次第に26歳の松尾は肩で息をし、雄たけびを上げながら苦しい表情を浮かべた。一方、菊池は「試合の主導権を握れていたので気持ちに余裕があった」と涼しげにプレー。ショットは最後まで安定していた。

 2009年に東海大菅生高を卒業しプロに転向。ここ1年は故障に悩まされてきた。初めに痛めた肩だけでなく首、腰と全身に広がった。先月に大会へ復帰し「ようやく調子が戻ってきた」。

 両親や2人の姉らも見守った決勝でうれしい今季初勝利。「これをステップにもっとランキングを上げていきたい」と飛躍を誓った。【村上正】

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