<世界陸上>チームワークの銀・銅 男子50キロ競歩

<世界陸上>チームワークの銀・銅 男子50キロ競歩

 【ロンドン小林悠太】日本競歩界が一挙に二つのメダルをつかんだ。13日に行われた世界陸上選手権の男子50キロ競歩で、リオデジャネイロ五輪銅の荒井広宙(自衛隊)が銀メダル、初出場の小林快(ビックカメラ)が銅メダル。脈々と引き継がれてきたチームワークが生き、荒井は「夢が現実になった」と満面の笑みを浮かべた。

 37キロ付近、29歳の荒井と24歳の小林が2位集団から抜け出す。荒井の頭にあったのは金メダルではなく複数メダル。「2人でメダル取るぞ」「大丈夫だ」と小林に声を掛けた。水を2人分取って渡し、折り返しではインコースを譲る。小林の呼吸が荒くなるとペースを落として引っ張る。そんな先輩に、小林は必死に食らいついた。

 そのまま2人で歩き切り、先着した荒井は2秒後にフィニッシュした小林とハイタッチして抱き合った。小林は「荒井さんが笑顔で待っていてうれしかった」と感謝した。

 競歩は競技人口の多い種目ではない。だから選手同士が仲間として協力し合って強くなってきた。

 荒井は、2015年世界選手権50キロ競歩銅メダルで、所属の先輩でもある谷井孝行(34)の背中を追いかけてきた。谷井は今年、国内選考会で敗退。それでも代表合宿にも参加して、50キロ競歩代表で最年長となって戸惑う荒井と大会直前まで一緒に歩いてくれた。ロンドン入り後もこまめにメールが届き、気持ちを和ませてくれた。

 そのバトンを受け継ぐ荒井は今大会前、小林ら初代表の後輩たちに国際大会の心構えなどを、あえて説かなかった。「いつも通りでいいよ」「世界大会もスタートしたら歩くだけ」。谷井にも以前、同じことを言ってもらった。経験則で過剰な意識が失敗を生むと分かっていたからだ。

 荒井が思い描くのは、以前のマラソンのように毎回、メダルを必ず取ると期待される種目になること。「まだ発展途上です。もっともっと強くなる」と力強く宣言した。

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