◇大相撲初場所5日目(16日・両国国技館)

 ◇○正代(突き出し)北勝富士●

 平幕同士の全勝対決。正代が合口の良さを発揮し、北勝富士を一方的に突き出した。初日から5連勝は同じ西前頭4枚目だった2018年夏場所以来。「足がよく出ている」と上機嫌だ。

 一気に攻めた。左からおっつけながら右手で突き気味に押して土俵際まで運ぶと、さらに右、左、右と3突きで勝負あり。過去4戦全勝の相手に「やりにくさがあったけど、当たっていくだけ」と考え、実行した。八角理事長(元横綱・北勝海)は「元々重さがあったが、今場所は当たれている」と出足の良さを評価する。

 好調のきっかけは11勝を挙げて敢闘賞に輝いた先場所の千秋楽だという。朝乃山を相手に立ち合いで右四つになると、休まずに攻めて寄り切った。「思い切り当たることができて、いい相撲として印象が残った」。今場所、得意の右四つにはなっていないが、立ち合いが鋭い。「前に出る形が一番、力が出る」と信じている。

 東農大2年で学生横綱に輝きながら、卒業を優先して前相撲からデビュー。所要17場所、史上2位タイのスピードで17年初場所で関脇になった。三役は2場所で陥落したが、先場所に続く好スタートで「気持ちが乗ってくる」。大器の輝きを取り戻し始めている。【鈴木英世】