東京オリンピックの開催について、国際オリンピック委員会(IOC)が延期を含めて検討すると表明したことを受け、五輪後に開かれるパラリンピックの国内関係者からは戸惑いの声が上がった。

 国際パラリンピック委員会(IPC)は20日、「IPCとして開催都市契約を結んでいないので、パラリンピック開催の決定権はIOCにある」との見解を示し、IOCの開催決定方針に従うとしている。日本パラリンピック委員会(JPC)幹部は「事態の推移を見守るしかない。ボッチャなど重度の障害がある選手に新型コロナウイルス感染のリスクが高いことを考えると、(予定通りの実施が)難しい競技が出てくる」と話す。

 競技関係者の思いも複雑だ。東京大会で金メダルの期待がかかる車いすラグビー日本代表の三阪洋行アシスタントコーチ(38)は「選手のピークを迎える時期はそれぞれ違う。延期になれば、出場機会を逃す選手が出るかもしれない」と危惧する。別の競技で金メダル候補の選手は「(開催の判断は)自分がどうにかできる問題ではない。延期になろうが大会に向けて調整するだけ」と語った。【岩壁峻、谷口拓未】