中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は6月30日、香港への統制を強化する「香港国家安全維持法」(国安法)案を可決した。香港中心部ではその直後、大勢の市民が抗議活動を展開した。「国安法に反対」と記した紙を手に「香港を取り戻せ」「今こそ革命の時だ」などと叫んだ。中には「香港独立」と記した旗を掲げた人もいた。警官隊がすぐに駆けつけ、数人を拘束した。

 香港ではこれまでデモや集会の自由が保障されてきた。だが国安法が施行されれば、中国共産党を批判したり、香港独立を主張したりした市民は逮捕される可能性がある。逮捕された場合は中国の裁判所で裁かれる可能性があり、抗議活動に参加する人は以前より少なくなっている。【香港・福岡静哉】