米国、カナダ、メキシコの北米3カ国による新たな北米自由貿易協定(NAFTA)が1日発効した。新協定は、米国の自動車産業復活を目指すトランプ米大統領の意向を反映し、北米3カ国間で自動車関税をゼロにする基準を厳格化した。

 新協定の名称は「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」で、1994年発効の旧NAFTAを初めて抜本改定した。自動車関税をゼロにするためのルール「原産地規則」について、3カ国内で作られた自動車部品を使用しなければならない割合を旧協定の62・5%から発効後3年間で段階的に75%まで引き上げる。

 また、新たに自動車に使用する鉄鋼・アルミニウムの70%以上を3カ国内で調達することを義務付ける。さらに平均時給16ドル以上の工場で生産しなければならない割合を新たに設定し、発効時に30%、3年後には40%とする。NAFTAのもとで低賃金のメキシコに流れた自動車産業の米国回帰を促す狙いがある。【ワシントン中井正裕】