<阪神大震災22年>つながり、感謝の灯籠 「東日本」宮城の遺族が追悼 長田 /兵庫

 東日本大震災で長男健太さん(当時25歳)を失った宮城県大崎市の田村孝行さん(56)が13日、神戸市長田区を訪れ、手作りの灯籠(とうろう)をともして阪神大震災の犠牲者らを追悼した。田村さんは昨年1月17日に妻弘美さん(54)と神戸を訪れ、阪神大震災の経験者と健太さんをしのんだ。「つながりに感謝して、恩返しをしたかった。我々の気持ちを伝えたい」という。

 健太さんは同県女川町の七十七銀行女川支店で勤務していた。高さ約10メートルの屋上に避難したが、津波ははるか上を襲って11人の同僚と犠牲になった。すぐ近くに高台があったが、上司の指示で屋上に逃げたという。

 田村さん夫婦は休日になると、高台にある慰霊碑に自宅がある同県大崎市から通い、訪れた人に対して経験を伝えている。また、県内外で講演し、日航ジャンボ機墜落事故(1985年)など、災害や事故で我が子を失った遺族とともに、「企業や組織は人命を最優先に行動してほしい」と企業防災の重要性を訴え続けている。

 この日は同区の認定NPO「まち・コミュニケーション(まちコミ)」を訪れ、経験を語った。灯籠は八つあり、弘美さんの手作り。地蔵や花の絵があしらわれ、「神戸女川 語り継ぐ命」「震災忘れない」などの思いを込めた言葉を入れた。同区の慰霊碑前で明かりをともし、田村さんやまちコミのメンバーらが手を合わせた。【神足俊輔】

〔神戸版〕

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