<視覚障害者支援>「子どもたちに光を」 途上国の眼病治療を支援 「ヒカリカナタ基金」を設立 竹内昌彦さん /岡山

 モンゴルに盲学校を建設するなど海外の視覚障害者支援を続ける元県立岡山盲学校教頭の竹内昌彦さん(71)=中区=が、途上国の子どもたちの眼病治療を支援するための「ヒカリカナタ基金」を設立し、広く協力を呼びかけている。竹内さんは「手術で視力を回復できる子どもたちに光を届けたい」と思いを込める。【石川勝己】

 生後まもなくかかった病気のため視力を失った竹内さんは、小学校の時に全盲となった。いじめにも遭ったというが、めげずに勉強やスポーツに励み、盲学校の教員となった。教職の傍ら1990年ごろから各地を回って講演や執筆活動を続け、障害者差別の解消を訴えたり、岡山市発祥の点字ブロックの普及に携わったりした。

 障害者の国際研修で知り合ったモンゴル人留学生やキルギスでボランティアをした知人から、現地の視覚障害者が置かれた状況を聞き、講演や執筆の謝礼を建設資金として贈った。それを元手にモンゴルには2011年に盲学校が、16年にはキルギスに視覚障害者の生活訓練施設が開設された。

 両国では福祉制度が不十分で、貧しくて眼病治療を受けられない子どもが多いことを知ると、「5万円ほどで手術が受けられる。治せる病気なら、目の見える人生を送らせてやりたい」と私財で支援。これまでにキルギスで27人、モンゴルで3人の子が視力を回復したという。

 16年には、これまでの活動が評価され、埼玉県の「塙(はなわ)保己一(ほきいち)賞」とヤマト福祉財団の「小倉昌男賞」を受賞。「受賞は一人の力ではなく、協力してくれたボランティアの仲間のお陰。広く恩返ししたい」と小倉賞の賞金やチャリティーコンサートの収益など170万円余で基金を設立した。

 基金では、視覚障害のある子を幅広く支援する方針。さらに寄付を募るとともに、支援先を紹介する窓口役を探している。竹内さんは「助けを待っている子どもたちに光あふれる未来を贈るため、多くの人の善意に期待したい」と話す。

 寄付の問い合わせなどはホームページ(http://www.hikarikanata.com/)。

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