<選挙>臼杵市長選 あす投票 最終盤、舌戦熱く 三つどもえ /大分

 任期満了に伴う臼杵市長選は15日に投開票される。新市合併後初の選挙戦で、3選を目指す現職の中野五郎氏(70)、前副市長で新人の佐藤信介氏(56)、前市議で新人の若林純一氏(57)=いずれも無所属=の舌戦も最終盤に突入。市庁舎の移転問題や人口減少対策、観光振興などが争点になっている。【柳瀬成一郎】

 ■庁舎はどこに

 今の市庁舎は築43年で、震度6、7の地震で崩壊の恐れがある。海沿いに立地し、南海トラフ地震で5・75メートルの津波も想定されている。2014年から有識者や市民代表、市議会が検討し、建て替え先を、(1)臼杵公園(標高19・1メートル)(2)現在地(1・8メートル)(3)旧臼杵商高跡地(26メートル)(4)江無田地区の県有地(14メートル)−−に絞った。

 しかし駐車場の確保や土地の費用、標高などでいずれも決め手を欠く。市民説明会では若者から「まちづくりの観点で、じっくり時間をかけるべきだ」と意見も出た。現庁舎は耐用年数が10年弱残っており、市はひとまず耐震化工事をするにとどめている。

 ■移住を増やせ

 市の人口は、15年の国勢調査(確定値)で3万8748人。34年には3万人を割り、高齢化率が24年に40%超と予測されている。このため、市外からの移住・定住の促進は大きな課題だ。

 市は引っ越し費用や仲介手数料補助などを支援するほか、希望者のモニターツアー「うすきおためし暮らし」を3年前から実施。農家などに2泊3日し、先輩移住者との交流や各種施設を見学する。さらに今月中旬からは空き家バンク登録物件(木造平屋、約110平方メートル)で30日以内の体験滞在事業もスタートする。

 15年度の市内への移住者は172人(78世帯)。県によると、県外からの移住は豊後高田、宇佐市に次いで県内3位と健闘しているが、臼杵の人口減を補うには至っていない。

 ■食で観光増を

 観光客も減少している。市内の主要観光施設の入館者数は、05年度の約34万人から、10年後の15年度は約29万人に減った。半数を占める臼杵石仏もここ数年は横ばいだ。市は、海・山の幸に恵まれる臼杵の食材を生かした観光に力を入れる。

 昨秋には、中心市街地の「サーラ・デ・うすき」(敷地面積1327平方メートル)が、食の情報発信の目玉としてリニューアルした。情報技術(IT)活用拠点を約1億6000万円かけて改修。地元海産物、有機野菜のメニューが味わえる二つのレストランが新たに入居し、飲食店や農家が商品開発に使える食品加工室も備える。

 15年度からは、地元産品を活用する業者に最大30万〜300万円の補助を始め、臼杵ブランドの開発に躍起だ。

 ◇午後10時ごろに当落「大勢判明」

 市長選の投票は市内33カ所で、午前7時〜午後6時(4カ所は繰り上げで午後4時か午後5時まで)。午後8時から開票され、同10時ごろまでに大勢が判明する見通しだ。7日現在の選挙人名簿登録者数は3万4311人(男1万5954人、女1万8357人)。

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 ◇立候補者

 (届け出順)

中野五郎(なかの・ごろう) 70 無現(2)

 県国民健康保険団体連合会理事長▽県公民館連合会長[歴]野津町長▽副市長▽九大院

佐藤信介(さとう・しんすけ) 56 無新

 [元]副市長[歴]福島県いわき市財政部長▽日本消防協会国際部長▽総務省大臣官房付▽福岡大

若林純一(わかばやし・じゅんいち) 57 無新

 NPOツーリズムうすき理事長[歴]市PTA連合会長▽県土木建築企画課長補佐▽市議▽広島大

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