<地域で子育て>豊川の挑戦 「わっしょい!!」活動、楽しむ 中高生まとめ役、益田高・出雲さん 松江でパネリストも /島根

 益田市の県立益田高校2年、出雲ひかるさん(17)は生まれ育った豊川地区の中高生による地域活動グループ「とよかわっしょい!!」のまとめ役の一人だ。部活は写真部と書道部。昨年9月までは生徒会長だった。子どものころから医師志望。休日に大学入試の模試を受けることもある。時間をやりくりしての活動だが「大変だと思ったことはない」と楽しんでいる。【横井信洋】

 地域全体で子育てに取り組もうと関係団体でつくった「豊川地区つろうて子育て推進協議会」が発足2年目の2013年、地元の中学生に呼び掛けて「わっしょい」がスタートした。

 協議会の代表は出雲さんの母、佳代子さん(51)。「やらされて仕方なく始めた」というのが母子の共通認識だった。しかし最初の活動になった地域の文化祭の飲食店でシチューを出し、知らない大人たちに「おいしいね」「頑張っているね」とほめられたことが、子どもたちの自発的な活動のきっかけになった。

 14年の地域の運動会では障害物競走やパン食い競争など新しい種目を提案して実現。「やらされている」という意識はなくなり、高校生になっても自然な流れで活動を続けている。中学生限定の活動と思っていた佳代子さんら協議会の大人たちの予想を超えた。

 市立豊川小学校でほぼ毎月1回、夕方から「わっしょい」の例会がある。出雲さんら年長の高校生がホワイトボードの前に立ち、地域行事の飲食店の新メニューなどについて、メンバーに発言を促しながら提案を書き出し、集約していく姿が見られる。

 地域の行事のあいさつも「いつも私ばかりだから」と軽い口調で下の学年に頼むようになった。活動を引き継いでいくことを意識している。

 松江市の「くにびきメッセ」で昨年12月にあった青少年育成県民会議の大会で、出雲さんは「青少年ファーストの青少年育成」をテーマにしたパネルディスカッションで、唯一の高校生としてパネリストを務めた。

 活動を紹介しながら出雲さんは「メンバーが自由に意見を出し合っているが、中高生だけで実現できないこともある。周囲の大人を説得して助けを借りることも大切だと気づいた」と話した。

 高校3年になると受験勉強も本格化する。志望大学は県外。合格すれば故郷を離れる。「ひかるさん」と後輩に頼りにされてきたのとは違う形で4月以降もできるだけ「わっしょい」の活動に関わろうと思っている。

 医師になったら、島根に戻るつもりだ。「いずれは豊川で開業医」にという夢も抱いている。

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