<第88回都市対抗野球>1回戦 JR四国「またゼロから」 強豪に苦杯も選手ら前向き /香川

 東京ドームで開かれている第88回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)第3日の16日、四国代表のJR四国(高松市)は、南関東第2代表のホンダ(埼玉県狭山市)と対戦。攻守ですきのないホンダに反撃の糸口を見いだせず、0−10のコールド負けを喫した。2年ぶり10回目出場のJR四国は、1999年以来の「全国1勝」を目指したが、本塁が遠かった。試合後、選手は下を向くことなく、「またゼロからスタートしたい」と誓った。【潟見雄大、堀和彦】

ホンダ(狭山市)

  0030403=10

  0000000=0

JR四国(高松市)

 (七回コールド)

 JR四国を応援する一塁側スタンドは、社員や関連会社の約520人を含む約5500人の応援団で埋まった。半井真司社長の始球式で試合が始まった。

 先発のエース、田内亘投手は一、二回表をいずれも3者凡退に抑える立ち上がり。二回裏には小林奨平捕手、佐藤健人右翼手のヒットでチャンスを作り、スタンドは盛り上がった。佐藤選手の妻、弥織さん(23)は「勝利を信じています」。しかし先取点は奪えず、三回表には本塁打で3点を失った。その後も失点を重ねた。

 試合後、選手たちがスタンドに向かってあいさつをすると拍手が起きた。半井社長は「若い選手が多く、いい経験。不運な当たりもあった」とねぎらった。

 ホンダは2年ぶり31回目の出場で過去2回の優勝を誇る。小林捕手は「攻守ともに一、二回はいい形で入れたが、本塁打を浴びたのが痛かった。フライが見づらく落球からリズムを崩した。強いチームを相手にミスをすれば失点につながる」と悔やんだ。

 山下遼中堅手は「強豪と力の差を感じた。四国予選では打てたが、全国レベルのエース相手では打てなかった。四国で勝って当たり前のチームになり、全国で1勝する」と前を向いた。

 ◇「全国で1勝」来年この舞台で JR四国・田内亘投手

 先発した田内亘投手は、昨秋の日本選手権大会の1回戦で好投しながらも大阪ガス(大阪)に1失点で敗れた。東京ドームでは初登板となり、全国大会でのリベンジを誓ってマウンドに立った。

 ナインからの信頼も厚く、エースとしてチームを引っ張る。だが、「自分はエースと呼ばれるようないい投手ではない」と謙遜する。理由は、岡豊高校(高知)時代にあった。

 2年生の秋からエースナンバーを背負った。最初はうれしかったが、高まる周囲の期待に「チームを勝たせなければ」という気負いが生まれた。力みで制球を乱すこともあり、次第にエースと呼ばれることが嫌になった。

 卒業後、JR四国に入社。後にプロ入りする南川忠亮投手らと力を競った。ただ、2番手として気持ちを楽に投げると、良い結果が出た。「チームが勝つための投球をするだけ」とシンプルに考えるようになり、「田内が投げていれば大丈夫と思われたい」と言う。

 右腕から繰り出す最速146キロのキレのある直球と、多彩な変化球が持ち味だ。この日は初回、二つの三振を奪う上々の立ち上がり。しかし三回にスリーランを浴びるとリズムを崩し、五回途中で無念の降板となった。

 「中学、高校でも全国の舞台で勝ったことがない。まずは全国で1勝」と乗り込んだ初戦。試合後、「全体的にボールが高く、失投を捉えられた。来年この舞台に戻ってこられるよう練習したい」と話した。【潟見雄大】

 ◇勝利への「安全確認」 駅員姿の社員エール

 ○…JR四国の応援スタンドでは、毎回の攻撃前に駅員姿の社員が「勝利へ向かって安全確認。右良し、左良し、前良し」と指さし確認=写真。鉄道会社らしい応援で盛り上げた。東京ドームで初めてこの応援をした社員、富登公介さん(25)は「何とか勝ってほしい」と必死に声援を送った。JR四国のイメージキャラクター「すまいる えきちゃん」と「れっちゃくん」もステージ上から選手にエールを送った。

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