<道の駅「までい館」>復興拠点、開業 帰還住民憩う場に コンビニ・農産物販売「もう買いだめしなくていい」 飯舘 /福島

 福島第1原発事故の避難指示が3月末に大半で解除された飯舘村で12日、村が復興拠点として位置づける「いいたて村の道の駅までい館」がオープンした。村は商店が不足しているため、生活必需品を購入できるコンビニエンスストアや農産物の直売、軽食コーナーができたことで、帰還した村民の生活環境の向上や交流促進に期待がかかる。【宮崎稔樹】

 村中心部の深谷地区に建設。中通り、浜通りを結ぶ県道12号沿いに、村が国の補助金や交付金を活用し、総事業費約13億7000万円をかけて整備した。敷地面積は約1万5600平方メートルで、59台分の駐車スペースを確保。運営は村などが出資する事業者が担う。「までい」は「丁寧な」や「真心」を意味する村の方言で、帰還住民の憩いの場にしたいとの願いが込められている。

 農産物直売や軽食コーナーが入る木造平屋建ての館内には、帰還住民が増えるよう復興に取り組む村民の笑顔あふれる写真を掲示。村はメタボリック症候群の割合が県内で2番目に高いのを考慮して、軽食で提供する豚丼やカレーは、脂身の少ない肉や無添加の野菜を使用した。この他、カスミソウやリンドウなど村で作った花も購入できる。

 日用品を買いに来た近くに住む原田マサ子さん(75)は、昨年11月に準備宿泊で村に戻った。1人暮らしで車を持たないため、買い物は福島市に住む息子に頼んで隣接する川俣町まで送ってもらっているという。原田さんは「これで買いだめしなくて済む」と笑顔をみせた。

 一方で、施設の維持を不安視する声もある。村によると、帰還者は事故前の1割に満たず、施設の維持費は年間約3000万円かかる見通しだ。近くに住む女性(75)は、「最初だけ盛り上がって商品が減ったり、営業時間が短くなったりしないか心配」と話した。

 こうした不安に対し、村の担当者は「浜通りと中通りの中間地点としてドライバーが立ち寄り、にぎわってくれれば」と期待をかける。

 営業時間は道の駅が午前10時〜午後7時、コンビニが午前6時〜午後8時。問い合わせは、までい館(0244・42・1080)。

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