<命をつむぐ>日航ジャンボ機墜落事故32年 思い新た、三十三回忌 97家族359人集い、節目の慰霊登山 /群馬

 あの夏から32年−−。1985年の日航ジャンボ機墜落事故は12日、三十三回忌を迎えた。現場の上野村には多くの遺族が訪れ、深い鎮魂の祈りに包まれた。【杉直樹、畑広志、鈴木敦子、神内亜実】

 この日、墜落現場の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山した遺族は97家族359人。事故から30年の2015年の106家族406人、20年の05年の103家族405人に次いで3番目に多かった。

 東京への出張帰りに事故に遭ったデザイナー、豊島富美男さん(当時34歳)の銘標の前には、関西に住む妻節子さん(66)や子どもの家族、新潟県に住む豊島さんの兄夫婦ら3世代の計12人が顔をそろえた。「三十三回忌を迎えたので、初めてこれだけの人数が集まれた」(節子さん)

 一方、体の衰えを口にする遺族も少なくない。妹の吉田仁美さん(当時28歳)一家3人を亡くした奈良県御所市の自営業、田仲威幸(たけゆき)さん(67)は「三十三回忌は一つの節目。体もいつまで持つか分からん。けど元気な間は登り続けたい」と語った。

 次世代への継承も進む。次男健さん(当時9歳)を亡くした美谷島邦子さん(70)=東京都大田区=と一緒に登った孫の健斗さん(15)は「事故は防いでほしいけど、いつ被害者になるかわからない。その一瞬を大切にしたいと思った」と話した。

 午後6時から尾根のふもとの「慰霊の園」で営まれた追悼慰霊式では、慰霊の園理事長の黒澤八郎村長が「上野村も世代交代が進み、近年移住された方も多い。しかし、村民の絆によって諸霊の眠るこの地を永久に守り続ける決意にはいささかの変わりはない。事故の戒めを末代まで伝え、世界に向けて空の安全を発信していく使命を胸に刻み、慰霊式典を続けていく」とあいさつした。

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