<ぐるっと首都圏・アートを歩く>芸術さんぽ 朝倉彫塑館(東京都台東区) /東京

 ◇和洋が調和した巨匠の館

 彫刻家として初めて文化勲章を受章した巨匠・朝倉文夫(1883〜1964年)の住居兼アトリエだったのが朝倉彫塑館である。建物に入ると、まずアトリエとして使われたスペースがあり、天井が高く、優しい光が差し込む。そこに命を吹き込まれたような彫刻が点在していた。

 中庭を囲むように鉄筋コンクリート造りのアトリエ棟と木造の住居棟が一続きになっている。順路を進むと、朝倉が暮らした畳張りの居間や寝室などがあり、床の間や棚にも作品が置かれている。建物は改築や増築を繰り返し、35年に完成した。朝倉自ら設計し、丸太や竹などの資材も本人が選んだというこだわりようだ。

 当時「日本で芸術の制作風景が見たい」と朝倉のもとを訪ねる外国からの国賓らが多かったらしい。足場を組まないで、作業する箇所に応じて作品の高さを自動で上下できる「電動昇降台」があれば「日本の文化水準の高さを示せると考えたようだ」と戸張泰子学芸員は言う。その導入のためにはアトリエ棟はより強固な鉄筋コンクリート造りにする必要があり、結果として和洋が調和した個性的な建築物となった。

 12月24日まで開館50周年の特別展「猫百態−朝倉彫塑館の猫たち−」を開催中だ。愛猫家として知られ、生涯にわたり猫の彫刻を作り続けた朝倉の全猫作品などを紹介している。【篠崎真理子】

 ◇  ◇  ◇

 東京都台東区谷中7の18の10、03・3821・4549。日暮里駅から徒歩約5分。休館日は月曜、木曜(祝日の場合翌日)、年末年始など。

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 招待券(有効期限なし)を10組20人に。〒住所、氏名、「朝倉彫塑館希望」を明記し、〒100−8051、毎日新聞「地方部美術館」係へ。20日必着。発送をもって当選発表に代えます。

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