<衆院選2017>小選挙区立候補者の横顔 2区 /山梨

 (届け出順)

 ◇教育の問題に注力 井桁亮氏(48)=希新

 愛知県津島市の出身だ。市長だった父親の影響で10代から政治の道を志した。29歳の時、1999年の愛知県議選で、最年少(当時)当選した。

 少人数授業の導入など、教育問題に力を入れて地元で政治活動を続けていたが、今年9月に東京都の小池百合子知事に近い議員が開講した政治塾に入った。その縁で、山梨2区からの立候補の打診があり、出馬を決意した。「(今の国政は)政治のスピードが遅い。しがらみのない政治を進めたい」と意気込みを語る。

 山梨を初めて訪れたのは小学生の頃。ボーイスカウトのキャンプだったという。「朝起きた時、宿泊したロッジの窓が凍っていて驚いた」と振り返る。それ以来、三十数年ぶりに足を踏み入れた。

 大学ではドイツ文学を専攻し、好きな本はゲーテの「若きウェルテルの悩み」。テニスをはじめ、体を動かすのが趣味という。まだ県内に家はないが「選挙後にゆっくり探したい」と話す。

 選挙では、教育問題への取り組みを強調するつもりだ。大学生の時に予備校講師や家庭教師を務めた。最近まで小中高生らに勉強を教えていたという。「教育は政治の柱」だと考えている。【井川諒太郎】

 ◇「世直し」鍵に戦う 長崎幸太郎氏(49)=無前(3)

 「世直し」をキーワードに戦う。政治を私物化するのではなく、地域に奉仕する役割に正していく、そんな意味を込めた。山梨2区は保守系が分裂し、新党の候補者も相次いで立候補。構図は様変わりしたが、「2区に骨をうずめる」という思いは変わらない。

 高校生の頃、政治家を志した。「(周囲では)金持ちが偉いという風潮があった。同じように真面目に働いていて格差が生まれるのはおかしい」。素朴な疑問が政治への関心につながった。

 2005年、郵政選挙で2区から「刺客」として出馬して初当選。インフラ整備や医療、介護分野の雇用創出などに取り組んだ。

 「全ての子どもたちが夢を描ける日本」が政治信条だ。「それが日本を強くする道」と語る。少子化の中でも教員数を維持して教育水準を保つ少人数教育の重要性も訴える。小学生2人の父親としての切なる思いでもあり、「モデル県となれば移住者が増え、地域活性化の切り札になる」と期待も込める。

 アイロン掛けが日課。事務所スタッフから贈られた「マイアイロン」を駆使し、子どもの制服やかっぽう着までしわを伸ばす。「永田町の男性議員では一番の腕前」と自負している。【田中理知】

 ◇政治で教育変える 大久保令子氏(67)=共新

 北朝鮮問題の平和外交を訴え、核兵器禁止条約に背を向ける安倍政権を批判する。何よりも「子どもたちの未来へより良い社会」を願うからだという。

 元々は教員志望だった。1969年に都留文科大に入学した。小学校の先生になり「どの子にも行き届いた教育」を実現したいと夢見ていた。

 在学中、友人の紹介で学生運動に参加したことをきっかけに、大学を中退して共産党に入党した。党が訴える教育の施策が自分の考えと重なると感じた。政治に関わることで教育を変えたいと思ったという。

 党県委員会の事務所では「電話番」を長年務めた。「食べていけない」「仕事を失った」など苦しむ市民の声をじかに聴き、危機感が強まった。

 市民団体の要請をうけて、2011年の知事選に立候補した。落選したが「『普通の女性』が知事選に挑むことで、県民が県政を身近に感じるきっかけになった」と語る。今回の選挙では「これ以上安倍政治を続けさせてはいけない」と訴えるつもりだ。

 出身は鹿児島県。山梨に住んで、半世紀近くになる。知人らからは「昔からの甲州人だと思っていた」と驚かれるという。【滝川大貴】

 ◇地域の絆を大切に 堀内詔子氏(51)=無前(2)

 「地域の人と築き上げた絆を大切に選挙を戦う」と決意を語る。厚生労働政務官として、医療、福祉、労働など「山梨の少子高齢化に対する処方箋になる仕事ができた」と振り返る。地域の人の声を国に届けることが政治の役割で、やりがいだと感じている。

 働く母親と祖母の背中を見て育った。小学校の卒業作文に記した夢は「女性代議士」。「女性が堂々と働ける社会を作りたいと思っていた」

 数年前、地元の祭りで出会った女性から「助けてください」と声を掛けられ、女性の娘が患った病気の難病指定を懇願された。約5万5000人分の署名を集めて国に届け、指定を実現させた経験は今も心に残る。

 政務官として多忙を極め、地元に戻れない時期もあった。地域を回れない歯がゆさもあったが、夫や大学生の息子が家事を手伝ってくれた。「家族の理解があってこそ」と感謝の言葉を忘れない。

 趣味は筆ペン。心を尽くす意味の「至誠」、禅語で揺るがない様を指す「寂然不動」など、好きな言葉を書いて心を休める。会議の合間でも、裏紙などに筆を走らせる。いつもしたためている言葉は、政治活動におけるモットーでもある。【田中理知】

 ◇不器用だけど直球 小林弘幸氏(45)=立新

 衆院選直前に民進党が事実上解党したことを受けて、立憲民主党からの立候補となった。父、小林多門・元衆院議員や加藤紘一・元自民党幹事長の秘書を経て、2003年から東京・八王子市議を務めた。昨年12月、民進県連の公募で公認候補予定者となり、八王子市から大月市に移住した。

 ゴルフ、ウェイクボード、ランニングと多趣味。移り住む前から山梨にはよく遊びに来ていたという。今も八重山、岩殿山などで月1回程度の山歩きを楽しむ。

 政治家の家庭に生まれ、だからこそ政治とは違う道に進みたいと思っていた。しかし、00年に父が2回目の衆院選に落選した。「政治家はうそつきだ、裏切り者だ」との思いがあった一方で、「生活を変えるのも政治」と感じていた。「自分も挑戦してみたい」と政界への一歩を踏み出した。

 八王子市議時代のモットーは「不器用だけど、一生懸命。不器用だけど直球勝負」。人の話を聞く、地べたを歩く、うそをつかない、信念を曲げない−−。地道な努力を積み重ねてきたつもりだ。「政治の嫌な面を見てきたからこそ、それとは対照的な政治家になる」と自分自身に誓っている。【松本光樹】

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