<東日本大震災>秋田の焼き肉店主、「カキ小屋」で被災地応援 宮城産マガキ直送 道の駅あきた港にオープン /秋田

 宮城県のマガキを期間限定で食べられる「カキ小屋」が秋田市土崎港西1の道の駅あきた港にオープンした。実現にこぎつけたのは、秋田市で焼き肉店を経営する清水俊明さん(52)。「カキ小屋」は太平洋側ではよくみられるが県内では珍しく、清水さんは「カキを食べて震災復興の応援につなげたい」と意気込んでいる。【川口峻】

 店舗の名前は「カキ小屋石巻」。ポートタワーセリオン前で、夏場にババヘラソフトを販売していた場所にコンテナ小屋を増設しオープンさせた。20席あまりの店内は大漁旗やちょうちんで飾られ、カラフルで明るい雰囲気を醸し出している。

 2011年の東日本大震災で、宮城県内の清水さんの親戚が被災。同県東松島市に住む姉などへ生活物資を送った。世間では「頑張ろう東北」といった合言葉が広がっていたが、大きな被害を受けていない秋田までも支援を受ける側とみられることに違和感を抱いていた。

 2年ほど前、東松島市の姉から「(カキの卸業をする)知人が、秋田でカキ小屋ができないか考えている」と聞かされた。「復興の応援をしたいので、ぜひやってみたい」と考えたが、資金繰りや衛生面のハードルが予想以上に高く、半ばあきらめた。だが昨年、セリオンの加藤明マネジャーに相談。ちょうどセリオン側が夏のババヘラソフトに代わる冬の集客施設を模索しており、思惑が一致。実現にこぎつけた。清水さんは「諦めないでよかった」と語る。

 マガキは石巻市などから直送される。主なメニューは「カキの酒蒸し」で、16〜18個が入ったバケツ盛り(税込み3500円)と、7〜8個のザル盛り(同1200円)で販売される。そのままで食べるのがお勧めといい、実際に食してみると、まろやかで濃厚な甘みが口いっぱいに広がった。

 オープン初日の9日、店先には人だかりができた。店内に入ると、「おいしい」「大きい」と絶品のカキに歓声が上がっていた。母親と訪れていた秋田市の藤田優子さん(57)は「おいしくて復興にも役立つなら、みんな幸せですね」と笑顔でカキを口に運んでいた。

 清水さんは「お客さんと一緒に、秋田も復興の志は一つだというメッセージを発信したい」と来店を呼びかける。

 開店時間は午前11時から午後4時まで。不定休。4月15日までの予定。

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