<第100回全国高校野球>打って打って日大三 先発全員安打の猛攻 /東京

 夏の甲子園は大会第6日の10日、5年ぶり17回目の出場となる西東京代表の日大三が第2試合に登場し、北福岡代表の折尾愛真と対戦した。15安打の猛攻で16−3と圧倒、2回戦に進んだ。投げてはエース、中村奎太(けいた)(3年)と左腕・河村唯人(ゆいと)(同)の継投で相手打線を5安打3失点に抑えた。夏の甲子園で7年ぶりに勝利した選手たちに、アルプス席を埋めた応援団から大きな拍手が送られた。日大三は大会第11日の15日第3試合(午後1時開始)で、奈良大付(奈良)と対戦する。【川村咲平、田畠広景】

 ▽1回戦第2試合

折尾愛真

  100000020=3

  71302030×=16

日大三

 日大三のお家芸といえる「強打」を、3万人の大観衆に強く印象づけた試合だった。

 犠飛で先制点を許した直後の一回、制球が定まらない相手投手のボール球を見極め、連続四死球による押し出しで同点。なおも1死満塁の好機で、6番・佐藤コビィ(3年)が中前2点適時打を放って逆転に成功した。

 勢いは止まらない。続く7番・上野隆成(同)の左中間適時三塁打など4連打を浴びせ、この回一挙7点を奪って主導権を握った。父母会長を務める上野の父浩延(ひろのぶ)さん(46)は「甲子園の初打席でよく打った。夢のようだ」と興奮気味に話した。

 さらに二回に1点、三回に再び上野の適時打などで3点を追加し、試合は一方的な展開となった。12点リードで迎えた七回、主砲・大塚晃平(同)の打球は放物線を描いて左翼席へ。終わってみれば先発全員安打で16得点の猛攻だった。

 投げては先発・中村が毎回のように走者を背負うも、4回を1失点の好投。父の和樹さん(55)は「立ち上がりが悪いのはいつものこと。何とか最少失点で切り抜けた」とほっとしていた。

 五回、西東京大会での好リリーフが光った左腕・河村がマウンドへ。「春の選抜で味わった悔しい気持ちを晴らしてほしい」と父健次郎さん(47)が見守る中、直球と変化球をコーナーに投げ分け、相手打線の反撃を封じた。

 最後の打者を三振に仕留め、夏の甲子園では全国制覇した2011年以来、7年ぶりに勝利の校歌が響き渡った。応援団長の溝上慶さん(3年)は「選手がはつらつとプレーし、日大三らしい野球ができた。全国制覇に向けて一歩ずつ、次の試合も全力で応援したい」と力を込めた。

 ◇扇子で熱いエール

 ○…日大三のダンス同好会は、墨で「全国制覇」と記した白い扇子を手に熱い声援を送った=写真。同校の伝統的な応援スタイルで、夏の甲子園出場が決まった後、直筆で書き入れたという。選手への応援歌や、三、五回の攻撃前に披露した。林舞音(まお)部長(2年)は「憧れの甲子園に連れてきてもらえたので、選手たちが最高のプレーをできるよう全力で応援したい」と笑顔で話した。

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 ■白球譜

 ◇右腕攻略も自信 日大三(3年)上野隆成選手

 「甲子園は広いな。みんなが自分に注目している」。夢舞台の初打席に臨み、意外と落ち着いている自分がいた。甘く入ったボールを監督の指示通り強く振り抜くと、打球は左中間を破った。三塁に滑り込み、思わずガッツポーズが出た。

 2年の秋からベンチ入りするようになったが、調子は上向かず、出番がなかなか来なかった。脱却しようと、冬場はあえてバットを持たずにウエートトレーニングに集中。ベンチプレスは50キロ増えて95キロを上げられるようになり、自然と打撃力の向上につながった。

 春の選抜はベンチで見守り、「悔しさが募った」。だが、選抜直後の都大会で左腕の好投手から本塁打を放つ。「左キラー」の異名をもらい、活躍すべき舞台を見つけた。

 右打者の内角に食い込む左投手の球筋をイメージし、体の正面に来た球を打ち返すティー打撃を繰り返した。夏の地方大会は、左投手が先発する試合でスタメンに名を連ねるようになった。

 この日は左投手だけでなく、交代した右投手からも適時二塁打を放つ活躍ぶり。「右投手でも打てることを示せた。これまでは試合に出る機会が少なく、選手を陰で支えてきたが、最後の甲子園はプレーで引っ張りたい」。バットで存在感を示した副主将は、右腕エースとの対戦が見込まれる次戦を見据えた。【川村咲平】

〔都内版〕


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