3日に一度は掃除機を!名医が教える「アレルギー性の咳」改善法

「1カ月前に風邪をひいて、咳だけ今も出る」「カラ咳が1年くらい続いている」など、ここ数年「止まらない咳」を訴えて病院を訪れる人が増えています。2週間以上続く咳の場合はさまざまな病気の可能性があるので注意が必要です。今回は「アレルギー性の咳」について、日本内科学会総合内科専門医・日本呼吸器学会専門医で、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生にお聞きしました。

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掃除や寝具などの心がけで咳を長期化させない
ダニの死骸やハウスダスト、花粉などが原因で起こる咳ぜんそくやアレルギー性のぜんそく、アレルギー性鼻炎による後鼻漏が原因で咳が出る場合、なにより大切なのは住環境を整えることです。
室内をこまめに掃除し、ぬいぐるみ、クッション、カーペット、観葉植物などアレルゲンのたまりやすいものは置かないなど、ちょっとした心がけで長引く咳を改善できます。
また、日常身につける衣類や寝具にも注意したいものです。日々の暮らしの中での注意点をまとめました。
■掃除
大谷先生は、少なくとも3日に1回、1平方メートルあたり20秒の時間を費やして掃除機をかけることをすすめています。ハウスダストやほこりがたまりやすいソファはこまめに掃除機をかけ、カーテンは定期的に水洗いをし、家具はほこりなどを防ぐために扉付きのものを選び、壁とのすき間にも掃除機をかけましょう。
■エアコン
ぜんそくやアレルギー性肺炎の原因となるカビはエアコンに潜んでいることもあるので、フィルターは定期的に掃除します。また、エアコンの電源を切る前に送風モードにして内部を乾かす習慣をつけると、エアコン内部にカビが発生することを防げます。
■加湿器・空気清浄機
ウイルスは乾燥していると活性化します。例えば、インフルエンザウイルスは気温26度、湿度50〜60%の時に活性が低下するので、乾燥する冬(11〜3月ごろ)にはこのくらいの気温と湿度を保つように設定します。また、加湿器の水は毎日交換し、定期的にフィルターを清掃することも忘れずに。古い水を使っていると加湿器内にカビが繁殖し、蒸気と共に部屋に飛散してアレルギー性肺炎などを起こしてしまいます。
気管支ぜんそくやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者がいる場合は、病気の原因となるハウスダストや花粉、微小粒子状物質PM2.5を検知できる高性能な空気清浄機を部屋に置くのも効果的です。
■寝具
シーツなどのカバー類は週に1回は洗濯し、ハウスダストやダニを除去します。人は1晩でコップ1〜1.5杯の寝汗をかくと言われており、寝具にしみ込んだ汗や皮脂はダニや細菌の温床となります。洗濯ができないマットレスやふとんは、ダニなどを除去するふとんクリーナーをかけ、マットレスは定期的に位置を変えて風を通し、ふとんは花粉が飛散していない時季は天日干しに。防ダニや抗菌加工を施した寝具を選ぶのもいいでしょう。
■衣類
花粉が飛散している時季は、花粉を払い落とせるようなツルツルとしたナイロン素材のものがおすすめ。ウールや起毛した繊維の衣類は、繊維の奥まで花粉が入り込みやすいからです。また、洗濯ものを干す際は、外ではなく、部屋干し、または乾燥機を使用します。

取材・文/岡田知子(BLOOM)

<教えてくれた人>

大谷義夫(おおたに・よしお)先生

「池袋大谷クリニック」院長。日本内科学会総合内科専門医・日本呼吸器学会専門医。群馬大学医学部を卒業後、九段坂病院内科医長、東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、アメリカ・ミシガン大学留学などを経て、2009年に「池袋大谷クリニック」を開業。呼吸器内科のスペシャリストとしてテレビや雑誌への出演も多い。著書に『長引くセキはカゼではない』(KADOKAWA)、『止まらない咳を治す!』(扶桑社ムック) 、『長生きしたければのどを鍛えなさい』(SB新書) 。


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