しょうがは、なんと紀元前からインド、中国、ギリシア、ローマなど広い範囲で栽培され、食用、薬用に利用されてきました。
特有の辛み成分はジンゲロンとショウガオールによるもので、殺菌作用、消臭効果があります。また、これらの成分は体を温めるので、冬の風邪予防に昔からしょうが湯、しょうが飴、ジンジャーティーなど、いろいろと身近に利用されてきました。
今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、生姜調味料の決定版『オイルしょうが』の作り方を教えていただきました。
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血液サラサラ・風邪予防・解熱作用!しょうがの効能
しょうがの強い殺菌力が、風邪のウイルスや気管支炎・肺炎などを起こす細菌類に対して抑制作用を発揮します。さらには、解熱・鎮痛剤として用いられるアスピリンの30%程度の解熱作用があるといわれ、風邪の初期には有効に働きかけてくれます。
血液をサラサラにするパワーもあり、血管を拡張して血行を促すほか、血栓ができるのを防ぐので脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などを予防・改善する効果も期待できます。
いいこと尽くしのしょうがを冬の食生活に積極的に取り入れて、風邪の予防や血液をサラサラに保つために活用してください。
しょうがをいつでも便利に
オイルしょうがの作り方
みじん切りにしたしょうがをオレイン酸を多く含むオリーブ油に漬けたオイルしょうがは、料理に足すだけで毎日しょうがを摂ることができる手軽な保存食です。香味野菜として炒めたり、スープに入れたり、とても便利です。オリーブ油だけでなく不飽和脂肪酸が多いエゴマ油やアマニ油で作ってもよいでしょう。
2001p027_01.jpg大さじ1あたり72kcal 塩分0g
常温で約1年間保存できる。冷暗所(光の当たらないところ)に置く。冷蔵庫でもよい。
材料(できあがり250ml瓶2個分)
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しょうが...200g(正味)
オリーブ油...200ml
作り方
①しょうがはよく洗って水けをふき、汚れているところだけ除いて、皮ごとみじん切りにする。
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②瓶(ここでは250ml容量の瓶2個)に入れ、ふたはしないで電子レンジ600Wで1分加熱する。
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③取り出してオリーブ油をひたひたまで入れる。
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④ラップを丸めて表面にのせ、ふたをする。すぐに使える。
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オイルしょうが『ちょい足し』アイデア
みそ汁や卵かけご飯などに、オイルしょうがを小さじ1ほどちょい足しし、毎食しょうがを食べる習慣をつけ、風邪に備えましょう。納豆や豆腐にもよく合います。
お漬物に
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卵かけご飯に
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おひたしに
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みそ汁に
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構成・取材・文/石井美佐 撮影/中野正景 デザイン/清水嘉子

<教えてくれた人>

村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

管理栄養士、料理研究家。福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。