ねぎは昔から、優れた薬効成分が知られています。
風邪をひいたら首にねぎを巻く、湯で溶いたねぎみそを飲むといった民間療法で、冬の健康維持に大いに活用されてきました。
今回は、料理研究家の村上祥子さんに、冬の民間療法の代表選手として大活躍の『ねぎ』の6つの健康効果について、教えていただきました。
冬の体を守る最強食材
ねぎで血液サラサラ、風邪予防
ねぎは大きく、白ねぎ(長ねぎ)、と、青(葉)ねぎ(わけぎや万能ねぎ等)の2種類に分けられます。
それぞれ味わいや食感はもちろん、含まれる栄養や健康効果にも違いがあります。
青い葉の部分を食べる青ねぎは主に西日本で、東日本では白ねぎの主に白い部分を料理に使うことが多く、地域によって活用する種類が違うのも、ねぎの特色です。
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下仁田ねぎ
群馬県下仁田地方の特産品。
太く短く、煮るとトロトロになる。
2002p051_02.jpg青ねぎ
わけぎ、万能ねぎ、勝山ねぎなど、多くの種類がある。
2002p051_03.jpg九条ねぎ
京都府原産の葉ねぎの代表品種。
葉がやわらかいのが特徴。
ねぎのスゴい健康効果!
血液サラサラ
白い部分に多いイソアリシンが血栓をはがして排出し、血液の流れがよくなります。
また血液を固まりにくくするので、血栓ができるのを防ぎます。
血糖値を下げる
アリシン(白い部分に多い)はビタミンB1と結合してアリチアミンという成分に変化します。
インスリンの分泌を助け、血糖値の低下へと働きかけます。
腸内環境改善&風邪予防
豊富なオリゴ糖のおかげで長ねぎを加熱すると甘くなります。
オリゴ糖はビフィズス菌の餌になり腸内環境を整え、免疫力がアップ。
風邪の予防にも役立ちます。
悪玉コレステロールを減らす
イソアリシンは血管を浄化するので、悪玉コレステロールが高い脂質異常症や動脈硬化を予防する働きがあります。
高血圧の予防・改善
高い抗酸化作用のある硫化アリルが免疫力を高め、血管内壁に付く脂肪を排出するので、血管がしなやかになり、血圧を下げる働きが期待できます。
免疫力をアップ
長ねぎの青い部分や青ねぎに豊富な粘液の成分・ヌルが免疫細胞を活性化して免疫力をアップし、風邪予防に効果が大。
加熱しても効果は失われません。
取材・文/石井美佐 撮影/中野正景 

<教えてくれた人>

村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

管理栄養士、料理研究家。福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。