<この体験記を書いた人>
ペンネーム:もこにゃん
性別:女
年齢:52
プロフィール:ネット上でエア海外旅行が趣味。
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20年来の付き合いのA子は同年代の友人です。
お互い子育てもほぼ終了したこともあり、自由な時間が増えたので、連絡を取り合い、ちょくちょく会ってランチや飲み会をしています。
気心の知れた仲なので、言いたいことを言い合い、夫や舅姑の愚痴など、遠慮なく文句を言ったりできる気楽な間柄です。
そんなA子にひとつだけ不満があります。
それは、占いに傾倒しすぎていることです。
昔から占いが大好きなA子は、信頼している占い師に定期的にみてもらいに行き、その結果を逐一報告してくれていました。
そのうち好きが高じて自分でも勉強して占うことを始めました。
すると、その占いの結果によっては会う場所を変えたり、行くお店を変えたり、それだけでなく約束自体をキャンセルしたりするようになったのです。
私はあまり占いなどを信じるほうではないので、そんなA子に「そんなこと、気にしないでも」とか「大丈夫だから会おうよ」と言うのですが、言えば言うほど頑なになってしまいます。
占いの影響は今現在や未来だけでなく、過去にあったことも及びます。
「あれは方角が悪かったからああなったのよ」
「あの時もっと早く言ってあげればよかったわ」
今さらそんなこと言われても、と思ってしまいます。
離れた学校に通ううちの子どもが住む部屋に関してもそうでした。
「引っ越す時に相談してくれればよかったのに。あの子の星まわりからしてあの方角は今年は最悪なのよ」
そんなことを言われると、さすがにムッとして気分が悪くなります。
特に不自由なく暮らしている子どものことをそんな風に言われて、嬉しいはずはありません。
そんなに簡単に引越しを繰り返すことができるはずもなく、知らなかったらなんとも思わないのに、余計なことを言って混乱させるのはやめてほしいと思うのです。
占い以外では気の合う一緒にいて楽しいA子だったですが、日に日に占いが生活の中心になっていくようで、不安も感じています。
A子のご主人は一般的に優良な企業に勤めていて、このまま定年まで10年余り、なんの心配もなく勤め上げるであろうと思っていました。
ところが、A子はその会社にまで不満を漏らすようになったのです。
その根拠も、今年のご主人の星まわりと勤め先の方角が......と理由にもなっていない理由。
「そんなの来年になったら変わるんでしょ? 星まわりで毎年会社を変えるような人いないよ!」
説得しても納得してくれないA子に、このままで大丈夫なんだろうかと思い始めました。
いいことだけ信じて、悪いことは片目をつぶろうよ、占いなんて自分の都合のいいように使ったらいいじゃない、と繰り返すのですが、耳を貸さないA子。
このままでは友情関係にもヒビが......と心配なこの頃なのです。