よく寝たのにスッキリしない...なんで? その答えは、「疲労回復の方法は、人によって違う」と東洋医学の第一人者である中根一さんは言います。そこで、中根さんの著書『寝てもとれない疲れをとる本』(文響社)から、あなたの正解が見つかる「疲れの正体」と「体質別の疲労回復法」を連載形式でお届けします。
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「土」タイプ おっとりしたマイペース型
【体質が「土」タイプの人の特徴】
□腰はやや重いが、一度始めたことには長期的に責任を持って取り組む。
□自分のペースで動きたい。
□急かされるのは苦手。
□お腹が弱い。
□ストレスで腹痛になったり、下痢をしやすい。
いわゆる「癒やし系」と言われる方が多いようです。
イベントなどで派手に目立つことより、安定感が持ち味です。
反面、活発度は低いほうで、行動力には少し欠けるところがあります。

【疲れに対して】
このタイプの特徴は、疲れや不調、ストレスがまず口の周りや胃腸の働きに現われること。
俗に言う「お腹が弱い」「胃腸が弱い」という自覚しやすい特徴があるので、自分の体質について、客観的に見られる方も多いようです。
ですから、「いつもの腹痛なんで、○○すれば大丈夫です......」という具合に、自分なりの対処法を持つ人も。
体質に合わせて的確にケアし、休息をとることができれば、その体質的な「お腹の弱さ」も緩和することができます。
【疲れのサイン】
・胃腸や口元に現われる。
・「肩がこっている感じ」があるのに、触ると軟らかい。
・口内炎や口角炎ができる。
・食後に膨満感がある。
・昼食後に猛烈に眠くなる。
・朝からむくむ。
・食べたいのに食べられない、というときがある。
・食べたくないのに食べてしまう、というときがある。
【即効!疲労解消法】
・お腹が空いたら葛湯を飲む。
・足首をピーンと伸ばす。
・おへその上10cmくらいの場所を、息を吐きながらおさえる。
・チョコレートを1粒食べる。
【じっくり癒やす!体質管理法】
・陽だまりでのんびりする。
・プチ断食をする(たとえば、半日だけ何も食べない、固形物はとらずにジュースだけにするなども効果があります)。
・ピラティス、腹筋運動、大股・腕振り歩きで腹横筋(おへその両脇の筋肉)を鍛える。
・ごはんを軟らかめに炊く。
・ティースプーンで食べる(ひと口の分量を少なくする)。
・15分ほど、食休めの時間をとる。
【ひと言メモ】
「脾」とは食物を消化・吸収し、血液を栄養たっぷりな状態にして全身を養う働きのことです。
その性質を持つ「土」タイプの体質の疲労解消には、胃腸機能の補助、負担軽減をすると効果的。
食べたものの消化には、胃で3〜5時間、小腸で5〜8時間かかるといわれています。
寝る直前に飲食すると、睡眠中も胃腸を働かせていることになるのでなるべく避けましょう。
胃腸が空っぽになる時間を意識的につくると◎。

099-H1-netemo.jpg東洋医学をベースにした「疲労回復メソッド」を4つの体質別に紹介。頭も冴える体質別「ツボ押しマップ」も

中根一(なかね・はじめ)
1970年生まれ。鍼灸Meridian烏丸院長。ロート製薬「SmartCamp東京・うめきた」ケア鍼灸監修。経絡治療学会の歴代最年少理事に就任した、日本の東洋医学の第一人者。慢性疾患や難病の治療、不妊体質の改善、体質と肌質に合わせた美容鍼灸なども行う。著書に『もう悩まない!やさしい鍼を打つための本』(医道の日本社)などがある。