毎日を健やかに暮らすためには、病気の予防や薬の扱い方に正しい知識が必要です。そこで健康管理のヒントになる「服薬で注意すべきこと」をご紹介します。
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薬と食品の組み合わせにより薬が効き過ぎることも
病気になったとき、治療に不可欠な薬。
薬には服用する本来の目的の働きである主作用と、薬が原因で好ましくない症状が出る副作用があります。
高齢になると主作用が出過ぎたり、逆に吐き気や頭痛などの副作用が出過ぎたりすることがあります。
その一因に、"食品と薬剤の相性"が関係しています。
食品と薬が互いに影響し合う「相互作用」を引き起こすことがあるのです。
例えば、血液を固まりにくくする効果があるワーファリンと納豆を同時に摂取すると、その効果が薄れるといわれています。
ほかにも下にあるように、グレープフルーツジュースや牛乳にも相性が良くない薬剤があり、食品と薬剤との組み合わせに注意が必要です。
また薬は、その形状や作用によって決められた服用時間に飲まないと、効果が薄れたり副作用が出たりします。
例えば消化を助ける薬剤なら胃の中に食べ物が入っている食後に服用する必要があります。
食後とは"食事を終えてから30分以内に服用する"ということ。
上記の服用時間の目安を参考に、薬の飲み方が合っているか確認しましょう。
飲み忘れが多く起こる場合は、お薬カレンダーを活用するなどして飲み忘れを防ぐ工夫も大切。
薬を多種類服用している人も多いので、本人だけでなくケアをする家族も、相互作用や服用時間について知ることが健康な暮らしにつながります。
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食品と薬の相性に注意しましょう
納豆・クロレラ
[薬剤名]ワーファリン [効能]抗凝固薬
[相互作用の内容]納豆やクロレラから摂取されるビタミンKがワーファリンの持つ血液を固まりにくくする作用を妨げてしまうため、ワーファリンの服用中はビタミンKを含む食品の摂取を控える必要がある。
グレープフルーツジュース
[薬剤名]カルシウム拮抗薬 [効能]抗凝固薬
[薬剤名]タクロリムス、シクロスポリン [効能]免疫抑制薬
[薬剤名]イトラコナゾール [効能]抗真菌薬
[薬剤名]ゲフィチニブ [効能]抗がん薬
[相互作用の内容]グレープフルーツジュースには、上に挙げた薬の代謝を妨げてしまう酵素が含まれている。そのため、これらの薬の肝臓での代謝が遅れて、主作用や副作用が通常よりも強く表れてしまうことがある。
牛乳
[薬剤名]エトレチナート [効能]角化症治療薬
[相互作用の内容]牛乳によって、薬剤の体内への吸収量が増加し、効果が必要以上に出てしまうことがある。
薬の服用時間の目安
食前
胃の中に食べ物が入っていないとき(食事の30〜60分前)
食直前
食事のすぐ前(おおむね食前5〜10分以内)。
食後
胃の中に、食べ物が入っているとき(食後30分以内)。
食直後
食事を終えてすぐ(おおむね食後5〜10分以内)。
食間
食事と食事の間(食後2時間ごろが目安)。食事中に服用する意味ではない。
起床時
起きてすぐ。薬の服用後30分は飲食を避ける。
就寝前
就寝30分前ごろが目安。
頓服
発作時や頭痛時など、必要なときに使用。
文/岸上佳緒里