小さな正方形の絹地をつまんで折り畳み、花や動物を形作るつまみ細工。江戸時代から伝わる、日本の伝統工芸の一つです。かつては櫛やかんざしなどの髪飾りとして親しまれていましたが、ここ数年、愛らしさが見直され、再び人気を集めています。
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マミ山本さんが教えてくれたのはそんなつまみ細工で作った7枚花弁の花アクセサリー。「母や祖母から譲り受けたきものの端切れを使いました。薄手の生地を使うことと、生地を貼り合わせるとき、あせらず接着剤が乾くまで待つのがコツです」あなたも作ってみませんか?

作ってみましょう
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材料と道具
径約4cmの花(1個分):薄手のきもの地、厚紙(土台用)、木工用接着剤、ピンセット、つまようじ
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きもの地を裁つ
① 4 × 4cmのきもの地を8枚裁つ(花びら7枚分と土台用の1枚)。土台の厚紙は径3cmの円形に裁つ。
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花びらを作る
② 正方形の布を角を合わせて三角に折り、さらにその半分に折る。ピンセットで布の中央を押さえながら折るとやりやすい。
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③ つまようじに木工用接着剤を取り、三角を外側に折って(右)布端を貼る(左)。
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④ 花びらのできあがり。木工用接着剤を付けた布端を押さえてしっかり固定する。2004p118_06.jpg⑤ ②〜④を繰り返して花びらを7枚作る。厚紙に、残った布を包むように貼り、土台を作る。2004p118_07.jpg
花の形を作る
⑥ 花びらの裁ち端に木工用接着剤を付ける。
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⑦ ⑥を土台の裏側に1枚ずつ貼っていく。円形の土台に7枚の花びらを均等の幅に並べるときれいに仕上がる。2004p118_09.jpg
⑧ ⑦の木工用接着剤が乾いたら、ピンセットで布を膨らませるようにして形を整える。2004p118_10.jpg⑨ 土台と花びらの間に、外側からもう一度木工用接着剤を垂らし、布端をピンセットで押さえてしっかり固定する。2004p118_11.jpg
2004p118_12.jpg手順を説明しているのは、花ブローチのベースになっている大きい花。花のサイズが変わっても作り方は同じです。径2cmの花は2cm角、径2.5cmの花は2.5cm角、径3cmの花は3cm角の端切れをそれぞれ8枚ずつ用意します。
ラベンダー色のイヤリング
2004p119_01.jpg素材は紫色の(縮緬ちりめん)地。上の手順で花を作り、裏にイヤリング金具を付けて仕上げます(写真下)。花は径約2.5cm。金具は手持ちのものを再利用しても。2004p119_02.jpg2004p119_03.jpg
白花ネックレス
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パールも縮緬地の花も白。シンプルで上品なネックレスです。花裏の土台とネックレスをぬい留めるだけ(写真下)。糸を外せば元に戻すこともできます。花は径約3cm。
2004p119_05.jpg房咲きの花ブローチ
2004p119_06.jpg径4㎝の大きな花に、径2㎝の小さい花を重ねた立体的なブローチ。花色を変えるとカラフルになります。胸元やストールの結び目に留めてもすてき。2004p119_07.jpg
上:土台金具付きのブローチピンを端切れで包み、土台に貼る。
下:小さい花には土台を付けず、そのまま大きい花にぬい留める。
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スマートフォンの飾り
2004p119_09.jpg100円ショップで購入したスマートフォンのカバーにきもの地を貼り、その上につまみ細工の花を1輪ぬい留めました。花は径約3cm。
文/飯田充代 撮影/奥谷 仁

マミ山本(まみ・やまもと)さん
1971年、愛知県生まれ。生花、プリザーブドフラワー、アートフラワーデザイナーであり雑貨作家。「アネラ」主宰。ウエディング会場の花のディスプレイも手がける。大のきもの愛好家。