アメブロで「〜こんな事を言っちゃあなんですが!〜」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

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夫は一人っ子なので、義姉や義妹など小姑の心配は無かった。
姑と同じ様な小姑が更に居たらたまったもんじゃない。
ある日、舅の本家で法事があった。
行ったのは舅姑だけ。
夫は何か用事があった際に本家に行く事はあっても、それ以外に気軽に親戚宅に寄るという事は無かったらしい。
けれども法事となれば親戚一同が集まる。
いとこ達も揃うと言う話なので、姑に夫も行くのかと聞いた。
姑は自分と舅がサッと行ってサッと帰るだけだから、わざわざ休みを取ってまで行かなくていいと言う。
夫から親戚の集まる場には高校を卒業してから一切行っていないと聞かされていて、姑からは大学生にもなったら何かと用事が出来るので、特に男の子はそんな場には行きたがらないからと聞かされていた。
けれども理由はそれではない事は、日頃の姑の言葉の端々から分かっていた。
姑側の親戚もそうだが、舅側の親戚も一同が公務員や一流企業に勤めていて、いとこ達は全て国公立の大学に行き、そして公務員となっていた。
その中で、私立大に進んだのは夫だけで、ましてや卒業後に無職になっていたのも夫だけだった。
親戚が集まれば当然の様にいとこ達の話しになり、どこに進学したのかや、どこに就職したのかの話になる。
その中で、私大に進学して卒業後は無職ですとは、姑は言えなかったのだろう。
姑から以前、親戚の集まりに息子を連れて行かなくなったいきさつを少し聞いた事があった。
「こっちからはお年玉や祝い事を人数分出すけど、こっちは一人やから一人分しか貰わんやろ?
正月でもお盆でも、息子を連れて行ったらこっちは一人分しか貰わんのに、姉ちゃんやら兄ちゃんとこには二人分づつやらんとあかん。
そやから連れて行かんかったら貰わんでええし出さんで済む。
息子の分をくれるって言うても、本人来てへんからって断れるしな。
それで『今年からはそんな付き合いはやめましょ』って言うたんや」
自分の子が一人なので一人分しか貰ってないから、兄弟姉妹の所に二人分づつ祝いを渡したくないとは姑らしい理解だと思った。
法事に夫が行かない事には、内心私はホッとした。
結婚式に夫の親戚はおろか、舅姑すらも出席しなかったので、夫の親戚に会ったのは義伯母の葬儀以来無かった。

行ったところで、また親戚の女連中から根掘り葉掘り聞き出そうとされると思うと気が重かったからだ。
法事は午前中からで、昼には姑が一人で帰って来た。
「お父さんは飲みだしたら長いから、先に帰ってきた」
それぞれの付き合い方というのはあるんだろうが、ある意味、姑も舅の本家では【嫁】になるので、長居はしたくなかったのだろう。
少ししてから姑から本家へ電話をするように言われた。
「電話してお父さん呼び出して帰るように言うて」
私は緊張しながら本家宅に電話をした。
私「もしもし、私Yの嫁のかづです。
あの、お義父さんをお願いします」
義伯母「あらぁ、あなたY君のお嫁さんのかづさん?
Kさん(舅)まだみんなで飲んでるけど?
近くに住んでるのに久しぶりに会うからねぇ」

本家とは車で30分ほどの距離だった。
そこから車で5分程度の距離に姑の姉が住んでいて、そことはよく姑は行き来していたので、本家には行けない距離ではない。
電話口から近かったのか、義伯母は受話器を覆う事無く義父を呼んだ。
義伯母「Kさーん、家から電話よー」
その瞬間、宴会場と化してあるであろう賑やかな声がする親戚の集まる飲み会の場から、大声で男の声がした。
「なんや!!電話で帰って来いか!!
おい!K!お前の嫁はんは法事終わったらサッサと帰りよって電話で旦那に帰って来いか!!
えらいもんやのぉ!お前の嫁はんは!!」

賑やかに聞こえていた声が消える。
「ちゃう!ちゃう!Y君の嫁さんのかづさんや!」

義伯母がそう言うとまた周りが賑やかになり、大声の男が更に言う。
「自分はサッサと帰って、嫁に電話させとんのか!K!お前も大変やのぉ!」
舅がその場にいると思うと気の毒だった。
義伯母「かづさん、Kさん久しぶりに兄弟に会(お)うてるから、もうちょっとしたらタクシー呼んで帰って貰うんでそれでいい?」
私「はい、よろしくお願いします」
義伯母「あんたも大変やろうけど...今度Y君と一緒に遊びに来てね」

姑には、舅が少ししたらタクシーで帰って来るとだけ伝えた。

続く

かづ

​ブログ「〜こんな事を言っちゃあなんですが!〜」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。