加齢とともに、血管は弾力を失っていきます。すると、血液の巡りが滞りがちになり、高血圧や動脈硬化などの不調を引き起こす原因となります。それらを防ぐためには、血管をしなやかに保ち、体の隅々まで酸素と栄養分をしっかりと届けて、老廃物を排出することが大切です。そこで、血液の巡りを良くして血管の老化を緩やかにする「血管マッサージ」のやり方を、井上正康先生に教えていただきました。
「頭」の血管マッサージ
脳の血流が良くなり、疲れや気力の低下、偏頭痛の改善も期待できます。
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左手のひらを頭頂部にのせ、右手をその上に添えます。両手で頭を骨に向かって強く押さえつけながら、皮膚を前後左右にずらすようにほぐします。
2004p029_02.jpgこめかみを両手のひらで挟み、左右から強く押さえつけます。そのまま両腕を上下左右にずらしながら、しごいていきます。


血管マッサージの基本のやり方「1日15分もむ」
1日15分程度行えば、十分です。一度に15分でも、1日数回に分けて合計15分でも、どちらでもかまいません。できるだけ毎日続けましょう。
マッサージをする部位に指や手のひらを密着させる。筋肉の奥の動脈をずらすように意識してもむ。"痛気持ちいい"強さを意識してもむ。どの部位をやってもかまいません。できる部位のみでもOK!
[ 注意!]
・痛いところがあるときは、無理にマッサージをするのはやめましょう。
・感染症を予防するために、手をよく洗ってから行いましょう。
だからいい! 血管マッサージ
血流が良くなって、全身が活性化します。自律神経が刺激され、リラックス効果も。新陳代謝がアップして老廃物の排出がスムーズになり、美肌効果も。手を使うことで、脳の働きも活性化します。

取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 モデル/山田ゆうこ

<教えてくれた人>

健康科学研究所 所長
井上正康(いのうえ・まさやす)先生

大阪市立大学医学部名誉教授などを経て、2019年より腸内フローラ移植臨床研究会評議員、FMTクリニック院長。『もむだけで血管は若返る 切れない・詰まらない血管マッサージ健康法』(PHP研究所)など著書多数。