必死で探しても、結局なかなか見つからないのが「自分好みの似合う服」。それなら、いっそ「自分だけの服」を作ってみませんか?年間100着以上を手作りする津田蘭子さんの著書『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』(ワニブックス)から、簡単で楽しくできる「初めての洋服作り」をご紹介します。
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市販の型紙がないと作れないと思っていませんか?
洋裁本についている型紙がないと服なんて作れない。
そう思っていませんか?
自分で一から型紙を作るとなると、専門的な知識や特別な道具がないと服にならないんじゃないか......。
たしかに、体の形にぴったりと合ったかっちりした服は、パーツの数や形も複雑になってきます。
平面の布を立体的に形作っていくのは素人ではなかなか難しい。
とくにトップスは胸や肩のラインに合わせてダーツを入れたり、袖をつけたり、もう、大変!
いきなりそんな複雑な型紙は、さすがに難易度が高すぎですが、パーツの少ないシンプルな服なら大丈夫!
簡単な計算と、少ない道具で型紙は作れます。
しかも、自分のサイズで!
自分にちょうどいいサイズの服というのは、それだけで安心感があるものです。
一度その着心地を体感してみたら、きっと病みつきになりますよ。
準備するのは方眼入りのハトロン紙。
無地の白いハトロン紙だと、垂直な線を引くのは難しいのです。
無地のものより少々お値段は高くなりますが、方眼の入ったものを使うのがおすすめ。
あとは定規。
直線と、簡単な曲線さえ引ければ型紙が完成します。
どうです?
できそうな気がしてきたでしょ。
市販の型紙を写さなくても、服ができてしまうんです!
なにはなくともミシンは必要!
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洋服は、針と糸があれば作れます。
根気よく手縫いで!というのも不可能ではないのですが、やはりミシンを使ったほうがいいでしょう。
そういえば家に、子どもが小さい頃、雑巾や巾着を縫ったミシンがあるわ......という方、その家庭用ミシンで十分服が作れます!
洋服を作るのに最低限必要な機能は、直線縫いやかがり縫い、ボタンホール縫いができることと、筒縫いができるフリーアームになっていること、針板に縫い代の幅を示すメモリがついていること。
さらにフットコントローラーがあると便利です。
ちなみに、この機能は市販されているほとんどの家庭用ミシンに標準装備されています。
私が使っているのも、いわゆる家庭用ミシン。
9年ほど前に、4万円くらいで買ったものです。
4年前まではこれ一台で、それこそトップスやパンツ、すべての服作りをしていました。
現在は、それ以外に家庭用ロックミシンを導入。
布の端をほつれないようにするかがり縫いが、ワンランク上の仕上がりになりました。
さて、これからミシンを買うという場合、お店に並んでいるのは2万円代から10万円以上のものまでさまざま!
一体どれを選べばいいかわからない!という方も多いですよね。
お店の方によると、値段の違いはパワーと仕上がりの違いだそうです。
厚物や薄物をきれいに縫えるのか、縫い目がきれいかどうか。
また、耐久性の違いもあるそう。
実際に縫い目を見せてもらうと、たしかに値段によって違いがありました。
でもね、別に売り物を作るわけじゃなし、初心者が買うならそれほど高いものでなくても十分。
予算で決めてしまっていいと思います。
最近はミシンのレンタルや、ミシン付きスペース貸しなどもあります。
ミシンはないけど服を作ってみたいという方は、そういうサービスを利用しても。
イラスト/津田蘭子 撮影/中島千絵美・長谷川梓

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普段の暮らしに着回しできる4着の作り方を中心に、全6章で、生地選びからファッションコーデまでを網羅

津田蘭子(つだ・らんこ)
熊本県熊本市出身。武蔵野美術大学短期大学部卒。2001年からフリーのイラストレーターとして雑誌、書籍、広告、webなどのイラストを多数手掛ける。毎日着ている洋服は100%手作り、年間100着以上の服を作っている。著書に『今日もネコをいただきます。』(小社刊)がある。ブログ「ねこもしゃくしも」も人気。