”20、30代女性に聞くステイホーム中の食生活”

コロナ禍で、家で食事をする機会が増えた人が多いでしょうが、皆さんは、どのような食生活を送っているのでしょうか。女性会員382万人を抱える「ミュゼ」が、20〜30代の女性たちの家での食事事情から、テイクアウトサービスの利用状況などについて調査しています。その結果からコロナ禍でどのような食生活を送っているのかをみていきましょう。

注目されたデリバリーサービスは話題性が先行

外出自粛や在宅ワークが広がったことで“おうち時間”が増えましたが、「自炊が増えた」が44%、「変わらない」が38%と、それほどの違いはみられません。

また、1日の食事回数についても、「1〜2回減った」が47%で、「1〜2回増えた」が43%ですから、食習慣そのものは人それぞれといった状況のようです。

新型ウイルス感染予防のため、Uber Eatsをはじめとするフードデリバリーサービスも注目を集めましたが、デリバリーサービスの利用頻度は「多少増えた」が16%に対し、「変わらない」が78%と大半を占め、話題を集めた割にはそれほど浸透していないという結果です。

しかも、そもそもデリバリーサービスを「利用しない」が61%と、かなり高い割合となっています。利用頻度も「数か月に1回は利用する」が12%、「1か月に1回は利用する」が8%です。Uber Eats配送の自転車バイクの危険な走行がニュースなどでも多く取り上げられるなど、かなり需要が伸びた印象がありましたが、ごく一部の現象だったようです。

需要を伸ばしたのは飲食店のテイクアウトサービス

一方、世間の注目を集めた割には需要が低迷したデリバリーサービスに比べ、需要を伸ばしたのが、飲食店のテイクアウトサービスです。

飲食店のテイクアウトサービスの利用頻度は「数か月に1回は利用する」が20%、「半月に1回は利用する」が14%、「1か月に1回は利用する」が13%であり、合計すると約半数がテイクアウトサービスを利用していることがわかりました。

コロナ前とコロナ後の利用頻度の変化については、「変わらない」が62%と大半を占めていますが、「多少増えた」が28%と、デリバリーサービスよりは普及が進んでいるといえます。

テイクアウトサービスを利用する店舗をみていくと、「ファストフード(29%)」が1位で、続いて「牛丼などのチェーン店(18%)」、「カフェ(7%)」「寿司屋(7%)」「スイーツ店(7%)」が続いています。

また、テイクアウトサービスを利用する理由については、「自宅でゆっくり食べたい」が、13%でトップ、さらに「料理をするのが面倒」が12%、「飲食店の料理を家で食べられる」が10%、「ウイルス感染の防止」が10%「自炊に飽きた」という回答も9%ありました。

食材宅配サービスも低迷

一方、外出をせずに買い物ができる食材宅配サービスも注目を集めました。

ところが、食材宅配サービスを「利用したことがない」が83%で大多数を占め、「変わらない」が9%、「多少増えた」はわずか5%に留まっています。

また、買い物の頻度についても、「変わらない」が39%で、「多少増えた」が31%、「減った」が19%で、半数近くが「2〜3日に1回(47%)」と、感染拡大前と変わらずに買い物をしているようです。

求められる「利用しやすい値段」と「清潔さ・安全性」

“おうち時間”が増えたことで、自炊をする機会が、以前に比べて多少は増加傾向にあるようですが、食生活そのものには、大きな変化が現れていないことがわかりました。

一方、デリバリーやテイクアウトについては、話題性が先行したものの、日常の食生活の中に定着していくためには、まだまだ改善すべき課題があるということのようです。

デリバリーサービスやテイクアウトサービスに望むことの1位は「利用しやすい値段」で、2位には「清潔さ・安全性」と、ウイルス感染予防への意識が高いこともわかりました。

また、「おいしいメニュー」「食後に処理しやすい・ゴミが少なくすむ容器」「待ち時間の短縮」「種類の豊富さ」「キャッシュレス化」といった意見もあることから、改善することによって、需要を伸ばしていくが余地があるようです。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大によって新しい生活様式が求められていますが、食生活での変化は、いまのところそれほど顕著に現れていないようです。

しかし、世界各地では感染拡大傾向にあり、秋冬の世界的な感染拡大も懸念されています。デリバリーサービスやテイクアウトサービス、そして食材宅配サービスのニーズが高まることも予想されるだけに、飲食店や宅配業者は、利用者が何を求めているのかを、的確に把握する必要があるのではないでしょうか。