富野由悠季監督:「閃光のハサウェイ」アニメ化に「まさか」「呆然」

富野由悠季監督:「閃光のハサウェイ」アニメ化に「まさか」「呆然」

 人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの生みの親として知られる富野由悠季監督の小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」がアニメ化されることを受けて、富野監督がコメントを発表した。富野監督は「30年近く前に書いたノベルスの映画化は、原作者としてうれしい。まさかという驚きがあった、しかも3部作。製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。そして、また呆然(ぼうぜん)とした。現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかもしれないのだ」と話している。

 「閃光のハサウェイ」は1989〜90年に富野監督が発表した小説。ブライト・ノアの息子ハサウェイが、新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す。劇場版アニメは「虐殺器官」などの村瀬修功さんが監督を務める。3部作で来冬以降に公開予定。

 ◇富野由悠季監督のコメント

 30年近く前に書いたノベルスの映画化は、原作者としてうれしい。まさかという驚きがあった、しかも3部作。製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。そして、また呆然とした。現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかもしれないのだ。だから、ガンダムのファンの皆々様方が牽引(けんいん)してくださった道筋があったおかげで、今日、本作のテーマが現実に対して突きつける意味があると知ったのである。

 その意味では、本シリーズを牽引してくださった皆様方に感謝をするだけである。同時に、諸君ら一人一人も本作のメッセージの希望である解決策を次の世代は開拓してもらいたいと願ってのことでもあろうとも想像する。

 すなわち、大人になったガンダムファン世代は、ファンの力だけではリアリズムの閉塞感と後退感を突破する力はなかったと自覚もしたからこそ、その申し送りを本作に託していらっしゃるのではないかとも想像するのだ。アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。

 製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、いつか人の革新――ニュータイプ――への道は開いてくれるのではないかと信じるのである。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:村瀬修功▽脚本:むとうやすゆき▽キャラクターデザイン:pablo uchida、恩田尚之、工原しげき▽キャラクターデザイン原案:美樹本晴彦▽メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦▽メカニカルデザイン原案:森木靖泰▽美術監督:中村豪希▽色彩設計:すずきたかこ▽撮影監督:脇顯太朗▽CGディレクター:増尾隆幸、藤江智洋▽編集:今井大介▽音響演出:笠松広司▽録音演出:木村絵理子▽音楽:澤野弘之


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