名古屋のご当地ラーメンといえば、台湾ラーメンがあまりにも有名だが、愛知県西部の一宮市にも知らない人はいないほど有名なラーメンがある。 それは、ニンニクがゴロゴロと粒ごと入った「ベトコンラーメン」。 5年ほど前に、名古屋・伏見のビジネス街に一宮の本店からのれん分けした店がオープンし、知名度を上げているのだ。

nagoyatitle-01_main_1580480809

粒ごと入るニンニクでパワーチャージ! 愛知県一宮市のご当地ラーメン「ベトコンラーメン」を食らう!



名古屋のご当地ラーメンといえば、台湾ラーメンがあまりにも有名だが、愛知県西部の一宮市にも知らない人はいないほど有名なラーメンがある。

5年ほど前に名古屋・伏見のビジネス街に一宮の本店からのれん分けした店がオープンし、知名度を上げている。

mato_nagoya_094_image2_1580481182
それはニンニクがゴロゴロと粒ごと入った「ベトコンラーメン」が名物の『新京 名古屋伏見店』。

さっそく、「ベトコンラーメン」を作ってもらうことにした。

mato_nagoya_094_image3_1580480894
「ベトコンラーメン」の誕生は、昭和40年代の半ば。

当時、店の厨房は今のように換気がしっかりしておらず、疲労と湿気で先代の店主は食欲不振になってしまった。

そんなとき、雇っていた料理人がニンニクをたっぷりと入れたモヤシの炒め物を作ってくれた。

それが「ベトコンラーメン」の原型である。

mato_nagoya_094_image4_1580480940
以降、先代の店主は体調が優れないときや疲れがたまっているときに、そのモヤシ炒めをラーメンの上にのせて賄いで食べていた。

それを常連客に出したところ評判になったのだ。

当時はベトナム戦争の真っ只中。

戦場で勇敢に戦う兵士をイメージして「ベトコンラーメン」と名付けた。


ところが、その後ベトナム戦争は泥沼化。

世界的に反戦運動も盛んになり、悲惨な戦争を連想させるラーメンではあまりにもイメージが悪い。

そこで店主はベトコンをベストコンディションの略として、名前をそのままに由来を変えた。

実際、ベトコンラーメンを食べると身体の調子がよくなるという声も多かったのだ。


「今でも大きな仕事の前後に、景気づけというかゲン担ぎに食べに来られる方は多いですね。
食べて元気になるというイメージが人々に長く愛されてきた理由なのではと思います」と、店主の大池宏明さん。

mato_nagoya_094_image6_1580481045
これが「ベトコンラーメン」(800円)。

たっぷりのモヤシと粒ごと入ったニンニク。

これがベトコンラーメンの特徴である。

丼からガンガンに放たれているニンニクの香りがいかにも身体によさそう。

では、いただきます!


まずはスープをひと口。

うん、ニンニクのパンチのある味わいと野菜の甘みがしっかりと溶け込んでいて、味わうごとにパワーがチャージされるような気分になる。

スープのベースは鶏ガラと豚骨。

澄んだスープから下処理のていねいさが伝わってくる。

mato_nagoya_094_image1_1580481138
次に麺。

おおっ!

麺の一本一本にもこれまたスープの旨みがしっかりとのっているではないか!

モヤシと一緒に食べると、シャキシャキとした食感も相まってさらに美味しくなる。

クーッ! たまらん!

食べ終わるころには、何だか身体の奥の方からじんわりと熱くなってきた。

これがベトコンラーメンのパワーなのだろうか。

mato_nagoya_094_image7_1580481211
ここ名古屋伏見店に限らず、『新京』にはビールやハイボールなどお酒に合うサイドメニューも豊富に用意している。

その代表的なものが「ゲソカラ」(800円)だろう。


「お客さんの大半は注文されます。ベトコンラーメンと並ぶ名物ですね」(大池さん)とか。

衣にしっかりと味がついていて、イカの風味を引き立てる。

そのまま食べても旨いが、添えられた塩コショウなど10種類近くの香辛料をブレンドした秘伝のスパイスをつけると、さらに旨い。

mato_nagoya_094_image8_1580481269
こちらは「雲南肉(ウンナンロウ)」(1000円)。

スープでゆがいた豚肉にニンニクとショウガベースの自家製タレをかけた一品。

これもまた、ビールやハイボールとの相性が抜群だ。


mato_nagoya_094_image9_1580481297
「『新京』はもともと中華料理店ですので、ベトコンラーメンだけではなく、一品料理もぜひ楽しんでほしいですね。
120分の飲み放題が付く全7品のコース(2980円〜)も用意しています」(大池さん)

とのことなので、人数や時間帯に合わせていろんな使い方ができそうだ。

mato_nagoya_094_image2_1580481390 新京 名古屋伏見店
[住所]愛知県名古屋市中区栄2-9-5 地下1階/
[TEL]052-209-6922
[営業時間]11時半〜14時(13時45分L.O.)、17時半〜23時(22時半L.O.)
[定休日]日曜、祝日









永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。