函館本線は函館駅と旭川駅を結ぶ路線です。 この路線の、長万部(おしゃまんべ)駅から小樽駅の間は、通称「山線」と呼ばれていて、名前の通り峠を越えながら山中を走る山岳路線。 この山線の撮影中によく立ち寄るお店で“きのこ王国”があります。 店内は、その名の通りきのこだらけです……。

toritetsu_title_01_0616_1602992281

函館本線山線で国産ポルチーニ茸&きのこ王国の日本一売れているきのこ汁/2019〜2020年


函館本線は函館駅と旭川駅を結ぶ路線です。

この路線のなかで、長万部(おしゃまんべ)駅から小樽駅の間は、通称「山線」と呼ばれていて、基本的に各駅停車のみ(快速列車もこの区間は各駅停車)のローカル線です。

2020年の春までは、国鉄形の車両など、懐かしいタイプの車両で運転されていました。

mato_tetsu_087_VK8O5640__1602992395 山線を走る国鉄形のキハ40(2006年撮影)

mato_tetsu_087_VK8P2909__1602992435 キハ150は1993年に作られた車両(2007年撮影)


今年、2020年の春に車両が大きく変わりました。

最新鋭の車両で、ディーゼル発電をしてモーターで動くタイプです。

以前から新型車両投入の話は聞いていたのですが、もっと乗客数の多い路線で走ると思っていたのに、まさかのローカル路線初投入になりました。

mato_tetsu_087_1F1A5925_1602992477 山線に投入された新型車両H100(2020年撮影)


この山線、名前の通り峠を越えながら山中を走る山岳路線です。

車窓の風景は、深い森の中。

そしてニセコや倶知安(くっちゃん)あたりでは、美しい稜線の羊蹄山が見えてきます。

札幌から比較的近い場所で、車窓が美しく、ローカル線の旅が楽しめる路線なので、北海道鉄道旅にはもってこいの区間です。
mato_tetsu_087_IMG_6576_1602992584 倶知安付近では車窓いっぱいに
羊蹄山が見える(2015年撮影)

mato_tetsu_087_IMG_6615_1602992601 列車撮影のベストポイントも羊蹄山(2015年撮影)

mato_tetsu_087_VK8O5662__1602992624 倶知安駅前には、
羊蹄山型のおいしい水道も(2006年撮影)


この、北海道での撮影中によく立ち寄るお店で“きのこ王国”があります。

伊達市の国道276号線沿いに本店があるのですが、函館本線の然別(しかりべつ)駅近くにも支店があります。

mato_tetsu_087_P9060054__1602992698 然別駅近くの、
きのこ王国仁木支店(2020年撮影)


このきのこ王国、中に入ると、その名の通りきのこだらけです。

工場で作られたたくさんの種類のきのこが並び、きのこの加工品が驚くほどたくさんあります。

食堂でももちろんきのこ料理です。

そのなかでもすごいのが「日本一売れているきのこ汁」、なんと100円です。

味見程度の小さいお椀ではなくて、どんぶりサイズできのこもたっぷりです。

店に立ち寄った人は、ほとんど飲んでいるのではないでしょうか?

mato_tetsu_087_PA080529__1602992776 100円の、日本一売れている
きのこ汁(2019年撮影)


このきのこ汁、お土産用もあります(こちらは100円ではないです)。

パックのきのこ、味噌とわけぎがセットになっていて、お湯だけで楽しめます。

もちろん車内食用に購入しました。

mato_tetsu_087_P9100406__1602992848 お土産用のきのこ汁(2020年撮影)

mato_tetsu_087_P9240823__1602992882 きのこパックを見ても
たっぷりなのがわかる(2020年撮影)

mato_tetsu_087_P9240824__1602992987 お湯を入れれば
でき上がり(2020年撮影)


お土産(自宅用)によく購入するのが、なめ茸のパックです。

ノーマルのなめ茸のほか、うに、かつお、生姜、明太、ラー油ニンニク……種類が豊富です。

量もたっぷりで、帰ってからもしばらく楽しめます。

mato_tetsu_087_P9100412__1602993039 今回購入したのは
明太と昆布なめ茸(2020年撮影)

mato_tetsu_087_PA130180__1602993070 ごはんはもちろん、
冷ややっこにたっぷりかけても
おいしい(2020年撮影)


食堂ももちろんきのこだらけです。

きのこそばは麺が見えないほどのきのこ。

天ぷらの盛り合わせも、いろいろな種類のきのこが入っていて楽しめます。

一年中きのこを味わえるのですが、気分的にはやっぱり秋。

よりおいしく感じました。

mato_tetsu_087_PA080534__1602993133 たっぷりきのこの
きのこそば(2019年撮影)


mato_tetsu_087_PA080543__1602993175 きのこの天ぷらもりあわせ。
きのこの種類がいっぱい(2019年撮影)


函館本線山線で撮影をするたびに、もうひとつ立ち寄るのが道の駅ニセコビュープラザです。

2019年の秋には、ちょっと珍しいものをみつけました。

国産天然のボルチーニ茸です。

ボルチーニ茸と言えばイタリア料理でパスタかリゾット、素材としては乾燥のものが思い浮かびます。

勉強不足で国産品があるのは知りませんでした。

mato_tetsu_087_PA120069__1602993247 ボルチーニ茸といえばこれ?(2020年撮影)

mato_tetsu_087_PA130119__1602993278 水に戻すとこんな感じ(2020年撮影)

mato_tetsu_087_PA130175__1602993303 パスタにするとこんな感じで、
生クリームと良く合って
茸の鮮烈な香ばしさが魅力(2020年撮影)


棚に並んだ5パックほどのボルチーニ茸。

いちばん立派なのが1本で1600円です。

買えない値段ではないのですが、さてどう料理したものか?

いつもならば、近くで買い物をする方に食べ方を聞くのですが、さすがに素材が珍しすぎて望み薄です。

しばらく棚の前で悩んでいると、天の助けか、きのこを納品するお母さんが現れました。

さっそく食べ方を聞きます。

「このきのこはね。薄めに切って、バターと醤油で炒めるとおいしいのよ」

……ちょっと意外、和風でした。

でも、もちろん購入です。

mato_tetsu_087_PA140665__1602993395 国産天然ボルチーニ茸(2019年撮影)


その後、ニセコ発の列車を1本撮影して、空いた時間で料理開始です。

だいぶ迷ったあげく、お母さんのレシピとは違う、洋風にしました。

ニセコ産のにんにくと真っ赤な札幌なんばん、プチトマトを併せて購入してきました。

mato_tetsu_087_PA140680__1602993446 札幌なんばんと
にんにくも購入(2019年撮影)


ボルチーニ茸を切ってみると、なるほど乾燥ポルチーニで見たことある形です。

身の感じは、エリンギほど繊維が強くなく、包丁でさくっと割れる感じです。

やはり採りたてで、みずみずしさがあります。

今回はシンプルに、オリーブオイルとにんにく、塩コショーで味付けしました。
 
mato_tetsu_087_PA140689__1602993518 切ったところは、たしかに
見たことがある形状(2019年撮影)

mato_tetsu_087_PA140698__1602993544 オリーブオイルと
にんにくで炒める(2019年撮影)

mato_tetsu_087_PA140702__1602993565 札幌なんばんも加えて、軽く炒めて完成(2019年撮影)


食べてみると乾燥ボルチーニのような鮮烈な香りはないのですが、ふわっとしたフレッシュな香りです。

なによりも、さくさくとした食感がすばらしくおいしかったです。
 

おいしいきのこで秋を感じられる函館本線山線の旅でした。

次回も函館本線山線、ニセコ界隈のお話です。







佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。