中国の武漢市で相次いでいる新型のコロナウイルスに感染した肺炎患者が国内で初めて確認されました。鹿児島県内でも警戒が高まっています。

政府関係者によりますと、神奈川県在住の中国籍の30代の男性が、中国の武漢市を訪問していた今月3日に発熱し、帰国後に医療機関を受診しましたが、国立感染症研究所の検査で15日夜、新型コロナウイルスが検出されました。

コロナウイルスは、一般に風邪などの症状を引き起こすウイルスですが、新型についてはまだ危険度の評価も定まっておらず、人から人へ感染が広がるかどうかも分かっていないことから、警戒が高まっています。

中国の上海など4つの国際路線のある鹿児島空港では、赤外線で熱を検知するサーモグラフィを使って旅行者に発熱しているひとはいないかチェックしていて、ポスターなどで注意を呼びかけています。

微生物や感染症を研究している鹿児島大学の西順一郎教授は、「直ちに人から人への感染が広がっている状況ではないが、患者が発生した場合の医療従事者の感染対策が大切だ」としています。

ただ、中国では今月24日から春節の大型連休がスタートし、旅行者が増える時期を迎えます。厚労省は武漢市から帰国・入国した人で咳や発熱の症状がある場合は、滞在歴を申告した上で医療機関を受診して欲しいと呼びかけています。