鹿児島市は26日、市内で12日に新型コロナウイルス感染が確認された40代男性について「感染経路の特定はできなかった」と発表した。県内の感染者計11人のうち感染経路不明と結論づけられたのは初めて。男性は回復し26日退院した。

 市は13日以降、男性の同居家族ら濃厚接触者と同僚ら接触者計102人から健康状態や行動歴などの聞き取りを実施。その結果、県外から来た人と接した人はいたが、発熱などの症状がある人との接触はなく、感染経路は分からなかった。PCR検査の結果はいずれも陰性で、26日の健康観察期間終了までに発熱した人はいない。

 40代男性の感染確認を受け市保健所には13〜25日、発熱の訴えなど864件の相談が寄せられた。同期間に151人のPCR検査を行ったが、すべて陰性だった。泉尾護所長をリーダーとする専門家チームは「市中感染はなく、今回の感染経路からの感染拡大はなかった」と判断した。

 市保健所の吉住嘉代子参事は「男性と会った誰かが感染に気付かず、PCR検査を受けた段階で陰性になっていた可能性もある」と説明。「今後も熱中症に注意しながらマスク着用や手洗いなどの感染防止策を続けてほしい」と話した。

 市内では4人目の感染者。県内で確認された他の10人は感染拡大地域からの移動や、県外から来た人と濃厚接触していたなど感染経路が推測できていた。