ふくさメーカーの「清原」(守山市古高町)が地元の主婦の意見を取り入れて作った「kokurumi〜こくるみ〜」が日本ギフト大賞2020ふるさとギフト最高賞を受賞した。(びわ湖大津経済新聞)

 【写真】最高賞の賞状を持つ清原大晶社長

 同賞は、ギフトの活性化と日本人の心の深い交流の応援を目的に2015(平成27)年に創設。毎年、ふるさとギフト都道府県賞47点と、その中から最高賞1点が選ばれる。2020年度は最高賞に滋賀県の「kokurumi」が選ばれた。「kokurumi」は新生児から使える赤ちゃんを包む「おくるみ」で、清原が守山市内の子育て情報誌と協力して制作した。

 同社はふくさの製造技術を生かし、「母子手帳ふくさ」を作るなど、ベビーグッズ市場への参入を図っていた。同社社長の清原大晶さんは「子育て世代の人口が増えている守山市で、子育て中のママの意見を取り入れて商品化できないか」と考え、子育て情報誌と協力し、「ママが欲しいものをつくっちゃお!」(ママホシプロジェクト)を発足。2018(平成30)年11月に1回目の「ママホシ会議」を実施。7人の主婦が参加した。以降月1回会議を行い、2019(平成31)年3月に試作品を作成。商品化に向けて社内で素材選定や試作開発を繰り返し、同年6月に完成披露会を開催した。

 清原さんは「当初は小物入れなどを想定していたが、通常生産しているふくさの倍以上の大きさのおくるみを作ることになり、商品化は難しいのではないかと感じた。しかし、社員の努力に加えて、多くの人が関わってくれているという責任感もあり、社内外が協力して商品化と販売にたどり着くことができた」と振り返る。

 主婦の意見を取り入れたことに関しては「会議のときに『できない』『難しい』という発言はせずに、受け入れるようにして、社内に持ち帰ってから判断し、可能性を探るように努めた。思い付きでもいいので発言してもらう雰囲気づくりを心掛けた。視野が広いアイデアが多く、参考になった。協力してくれたママのためにも、必ず形にして販売しようと強く感じ、いつも以上に情熱と熱意を込めて商品開発に取り組んだ」と話す。

 会議に参加した守山市の横江亜矢子さんは「今までに参加したイベントとは違い、『ママの意見をもとに、新しい商品を作る』という感覚がとても新鮮で、うれしくて、ワクワクした。月1回の会議で少しずつ形になっていくことが、驚きと感動の連続だった。kokurumiが発売された数カ月後に第3子が産まれ、自分が関わらせてもらった商品を我が子に使えることがうれしかった」と話す。

 ふるさとギフト最高賞の受賞について清原さんは「例年、食品が受賞することが多く、物産が最高賞を受賞するとは思わなかった。心からうれしく感じ、ママホシの関係者に早く伝えたいと思った。地元のママの意見を取り入れながら約1年かけて商品企画から販売に取り組んだことが評価されたのだと思う。販売を始めて、祖父母から孫にプレゼントしたいという問い合わせが多数あった。大切な人への贈り物にしていただければうれしい」と話す。

 「kokurumi」は清原のオンラインショップ「和奏」などで購入できる。