文京・関口の靴下メーカー「アイ・コーポレーション」(文京区関口1)が6月26日、小学生の考えたデザインを取り入れたファミリーアソートギフト用トートバッグを販売すると発表した。(文京経済新聞)

 【写真】「WISHプロジェクト」で生まれたAOIさんデザインのトートバッグ

 デザインを考案したのは、小学6年生女子児童のAOI(あおい)さん。新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言で休校期間が長引いた際、同社に職場体験に訪れたことがきっかけだったという。

 社長の西村京実(きょうみ)さんは「社員と共に値札付けなどの作業に取り組む中交わした会話で、たまたまAOIさんがデザイナー志望で裁縫好きだと聞いたので、アイデアを出してみてはどうかと提案した」と話す。「普通なら聞き流してしまうところだが、AOIさんは翌日、トートバッグのサンプルを自作してきた。クオリティーも高く、これならばと早速プロジェクトを組んだ」と西村さん。

 同社の靴下は「贈り物」を想定したラインアップが中心で、贈答用パッケージにもさまざまなバリエーションがある。今回はファミリー向けギフト商品用にトートバッグの案を採用した。

 西村さんは「ブランドタグを作る体験をしたり、品番シールを貼ったりして関わった商品が、お客さま宛てに発送されていく様子を見届けたAOIさんは、贈り先のイメージも持ちながら製作に取り組んでいた。オンラインでの打ち合わせを重ね、何度か試作も重ねた。仕事の世界の苦しい場面も乗り越えてようやく完成に至った」と振り返る。

 完成したトートバッグは同社製の靴下3足〜5足が入るサイズ。使った素材は、日本の伝統的帆前掛け製造で知られる「エニシング社」製。ハンドル部分には前掛けに使われる紅白の腰ひもを採用した。生地を重ねた部分はポケットになっており、「プレゼントを贈る際に花が挿せるようにという女の子らしい心遣いも込められている」と西村さん。

 同社は1902(明治35)年創業の老舗靴下製造会社「西村商店」を母体として、1980(昭和55)年から同地域でレッグウエアの企画・販売を続けている。

 同商品は、「レッグウエアを通じて願いをかなえるための一歩をサポートし共に未来を創る仲間を集める」をコンセプトに、今春から取り組んでいる「WISHプロジェクト」の第1弾。販売は「西村靴下商店」のオンラインショップで行う。