東京都府中市の大國魂神社内に事務局を置き、北多摩地域の神社で奉仕をする青年神職の会「北多摩神道青年会むらさき会」は6月28日、動画「大祓詞(ŌHARAE-NO-KOTOBA)with piano」を発表した。神聖な映像とオリジナル音楽が美しくて新鮮だと話題になっている。(調布経済新聞)

 大祓詞は、古代から続く伝統的な祭典「大祓式」で神職が奏上する祝詞。平安時代の文献「延喜式(えんぎしき)」にも記載され、その言葉は優秀にして壮大と評される。大祓式は6月と12月の末日に行われ、6月の大祓は「夏越の祓(なごしのはらい)」ともいい、半年の間に身に付いた罪や過ち心身の穢(けが)れをはらい清める。

 動画では、青年神職が奏上する祝詞の声にピアノのメロディーを乗せ、荘厳でありながらモダンな雰囲気を演出している。演奏曲は現役神職の渡邊平藏さんが、雅楽「越殿楽(えてんらく)」をもとに作曲した。

 映像は北多摩地域の神社5社(大國魂神社・布多天神社・熊野神社・日枝神社・田無神社)でロケを行い、社殿や鳥居、手水舎、参道などのシーンに祈る人々の情景を合わせ日本の精神文化を表現している。みこが無病息災を祈りながら茅の輪をくぐったり、身に付いた穢れを白紙の人形(ひとがた)に託して流したり、夏越の祓らしい風景も登場する。

 視聴者からは「爽やかさ清々しさ、畏まったとこもありすてき」「ローマ字の振り仮名つきで自分も唱えてみたい」などのコメントが寄せられている。

 同会相談役で大國魂神社権宮司(おおくにたまじんじゃ ごんぐうじ)の猿渡惇(さわたり じゅん)さんは「このような試みはおそらく神社界では初めてでは。動画を通じて多くの人が、日本古来より伝わる大祓詞に触れていただく機会になれば」と話す。