福井で「刀に彫る」展 古今の刀身彫刻品一堂に、刀剣女子向け鑑賞会も

福井で「刀に彫る」展 古今の刀身彫刻品一堂に、刀剣女子向け鑑賞会も

 福井市立郷土歴史博物館(宝永3、TEL 0776-21-0489)で3月24日から、展覧会「刀に彫る −刀身彫刻の世界−」が行われる。(福井経済新聞)

 展示品より「初代康継作 獅子貞宗写し」(個人蔵)。康継は江戸時代、越前松平家・徳川将軍家のお抱え鍛冶(かじ)として活躍したという

 日本刀が持つ宝物としての側面に着目し、竜など複雑な絵柄を施した刀身や鍔(つば)計52点を展示する同展。会場には、鎌倉時代初期に作られたという重要文化財「太刀 銘 豊後国行平作」から、鯖江市内で刀匠として活動する川瀬貞真さんの作品まで古今の刀身彫刻品が並ぶ。

 江戸時代初期に隆盛したという「越前彫」も取り上げ、刀身彫刻の名手とされた喜内(記内)による作品も展示する。同館学芸員の松村知也さんは「梅や竹などをデフォルメし、刀身を深く彫ってエッジを際立たせるのが越前彫の特徴。他には見られない独特の手法に注目を」と見どころを指南する。

 会場の一角では、「刀に宿る魂が見える」という高校生が主人公の漫画「KATANA」の複製原画9点も展示。「作者のかまたきみこさんは福井市在住で、2009年に当館で行った『葵(あおい)と菊 越前の名刀工・康継と国清』をきっかけに知り合うことができた」。開催に当たり、ポスターなどに使うイメージイラストの描き下ろしというコラボも実現した。

 関連イベントとして4月22日19時から、同館隣接の養浩館庭園で「お刀入門女子会」を行う。「実際に自分の手で持ってみるのが刀剣鑑賞本来の姿。職人の手ほどきの下、通常はケースごしにしか見られない刀を鑑賞しつくしてもらえれば」。同展期間中、学芸員によるギャラリートーク、記念講演会、刀身彫刻実演なども予定する。

 松村さんによると、名刀を擬人化したキャラクターが登場するゲーム「刀剣乱舞」などの影響で「刀剣女子」が全国的に増加中という。「刀剣の世界がここまで盛り上がるとは、2〜3年前には全く想像がつかなかった。興味を持つきっかけは何でも良く、その後に奥深い世界にどう引き込んでいけるかが博物館の役割」と意気込む。

 開館時間は9時〜19時。料金は、一般=600円、高校・大学生=500円。「お刀入門女子会」など一部イベントは事前申し込みが必要。5月7日まで。

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