福井県坂井市在住のシンガー荒巻勇仁さんが4月1日、アルバム「トウシンダイ」をリリースする。(福井経済新聞)

 【写真】「4月でプロ活動2年目に入る。フルバンド編成でのライブも実現できれば」とも

 荒巻さんは2001(平成13)年、坂井市生まれ。高校在学中、テレビ番組主催のオーディションで3000組の頂点に立ち、「歌うま高校生」としてSNSなどで話題になった。卒業後は福井を拠点に音楽活動を行っており、昨年10月にフェニックス・プラザ(福井市田原1)でワンマンライブを行うなどキャリアを積み重ねている。

 「トウシンダイ」は荒巻さんにとって初のフルアルバムで、既発表曲の「ストレリチア」「ブルーローズ」、ライブでしか演奏していなかった初音源化楽曲など計11曲で構成する。ハピリンホール(中央1)の定期ライブイベント「hometown live」などを企画・運営する、福井市在住のミュージシャン久保顕理さんがプロデューサーを務めた。

 ハードロック色を前面に押し出した「Shine」、イントロのファルセットが印象的な「matataki」、4拍子と3拍子の組み合わせで展開する「エナジー」など収録曲はバラエティーに富む。バラードの「灯(あか)り」は荒巻さん自身が作詞・作曲した曲で、「自分の書いたメロディーになかなか歌詞が乗らず苦労したが、短編映画の展開をヒントにして頭の中で物語を作っていった」と振り返る。

 ミキシングも手掛けた久保さんは「今風でありながらもうるさすぎない音作りを目指した。彼のファン層は幅広いので、どんな年代の方が聴いても耳に残るようなサウンドにしたいと考えた」と解説。曲のテンポや曲調を考慮し、「アルバムはコース料理のようなもの。曲順次第で印象が全く変わるので、楽曲の良さを最大限生かし合える曲順を目指した」という。

 楽曲単位でのネット配信が可能となった時代に、アルバムというパッケージの形態にこだわった。荒巻さんは「普段はサブスク(=定額料金)サービスのシャッフル再生で音楽を楽しんでいる。アルバム制作を通して作り手の意図が分かり、他のミュージシャンのアルバムもシャッフルで聴くと失礼だなと思った」と笑顔を見せる。

 登録者数約1万8000人のユーチューブチャンネルに、弾き語り動画「本気の一発録(ど)りカバー」を連日公開するなどネット上での活動も精力的に行う。「同世代で活躍するアーティストの影響も大きい。日常生活でも、喉の使い方など体調管理に気を配るようになった」と話し、「次のアルバムを作る機会に向けてメロディーをためている。次回作は全曲を作曲するくらいの意気込みで臨みたい」と構想を巡らせる。

 価格は2,727円(税別)。ライブ会場、勝木書店 SuperKaBoS大和田店など同社CD取扱店8店舗、公式ネットショップなどで販売する。