NPO法人「BankART1929」が10月30日、馬車道駅に直結する商業・文化施設「北仲BRICK&WHITE(ブリック&ホワイト)」(中区北仲通5)の旧帝蚕倉庫に「BankART KAIKO(バンカート カイコ)」(横浜市中区北仲通5)をオープンした。同日、オープンを記念して展覧会「M meets M 村野藤吾展 & 槇文彦展」が始まった。(ヨコハマ経済新聞)

 【写真】「M meets M 村野藤吾展 & 槇文彦展」のレセプションで挨拶する槇文彦さん

 北仲 BRICK&WHITE は、横浜開港の記憶を残す横浜市認定歴史的建造物「旧横浜生糸検査所附属生糸絹物専用B号倉庫及びC号倉庫」の建物を復元して活用する、地域の歴史を継承する商業・文化施設。建物1階にオープンした「BankART KAIKO」は、広さ約620平方メートルで、展覧会・イベントエリアと建築や芸術に関する書籍やアート作品を販売するショップで構成される。

 展覧会「M meets M」は、横浜市の旧市庁舎を設計した村野藤吾さん(1891〜1984)と、1928(昭和3)年生まれで新市庁舎を設計した槇文彦さんという横浜を代表する2人の建築家の仕事を紹介する。「BankART KAIKO」で村野藤吾展、槇文彦展が「BankART Temporary」(中区本町6)で開催されている。

 30日に、横浜市庁舎アトリウムで関係者向けにオープンニングイベントが行われた。新市庁舎を設計した槇文彦さんは「この地域がさらに発展することを望んでいる。村野藤吾さんの作品を改めて見た。村野さんと一緒に展覧会をできたことは一生忘れないだろう」とあいさつした。

 共通チケットは一般=1,600円、大学生・専門学校生・横浜市民/在住=1,000円、高校生・65歳以上=600円.、障がい者と付添1人・中学生以下=無料。会期は12月27日まで。

 旧帝蚕倉庫は、関東大震災後の1926(昭和元)年に建てられた、建築家・遠藤於菟(おと)さんの晩年の大作といわれる建築群の一つで、元々4棟あった。復元された1棟は、生糸などの保管に使用されており、地上3階、地下1階建ての近代建築。

 BankART1929は、2004年3月に、横浜市が推進する歴史的建造物、倉庫などを文化芸術に活用して街を再生していく「創造都市構想」のリーディングプロジェクトとして、旧第一銀行と旧富士銀行を活用したアート施設で活動をスタート。その後、旧富士銀行への東京藝大誘致に伴い、旧日本郵船倉庫を改修した「BankART Studio NYK」に移転し、2018年まで運営。また、新港埠頭の倉庫、中区本町や北仲地区再開発予定のビルを活用したシェアスタジオの運営により、横浜に数多くのクリエイターの誘致を行ってきた。