宮崎県立日向高校はコロナウイルス感染症対策での休校期間中、図書館資料のよりよい活用のため、中小企業、一般向けの無料貸し出しを3月16日に始めた。(日向経済新聞)

 企画したのは日向高校図書館を拠点とする学校司書エリアコーディネーターの宇野鮎子さん。一斉休校に伴う図書館の休館で、「いま学校図書館にできることを模索し、コロナショックに立ち向かう中小企業の経営者や個人事業主の助けになるような資料の活用ができないか」と考えたことがきっかけ。日向市産業支援センター「ひむか-Biz」(日向市鶴町、TEL 0982-66-6690)に協力を仰ぎ、同センターでの貸し出しが実現した。ビジネス、マーケティング、SDGs関連の本や同センターがリクエストした本など合わせて100冊を用意する。貸し出し手続きは無料アプリ「リブライズ」を活用し、バーコードリーダーで書籍のバーコードを読み取って行う。

 宇野さんは「初めは出張展示することを考えていたが、ひむか-Bizの長友慎治センター長と話し、貸し出しまでできた方が皆さんのためになることが分かり、日向高校図書館長である久保田一史校長に許可を得て、サービスを始めた。図書館の本の多くは税金で購入し、私なりにこだわって選書してきたもの。このような非常事態だからこそ、本が多くの人の経済活動に役立ち、社会や地域にインパクトを与えることができれば」と話す。長友さんは「持続可能な社会を実現するために、今こそアフターコロナを見据えて地域経済、マーケティング、まちづくりなどについての知見を得るとき。コロナショックに立ち向かう経営者にとって本の貸し出しは力になる」と日向高校の前例のない申し出に感謝し、「コロナ終息後も積極的に連携していければ」と笑顔を見せる。
 
 ひむか-Bizの営業時間は9時〜17時。土曜、日曜定休。