志摩自然学校(志摩市大王町波切、TEL 0599-72-1733)を修学旅行先として選ぶ学校が現在、増加している。8月〜10月で94校7086人が利用した。(伊勢志摩経済新聞)

 【写真】【その他の画像】志摩自然学校のシーカヤック体験プログラム

 今年開校15周年を迎えた志摩自然学校は、伊勢志摩国立公園の中央に位置するともやま公園、次郎六郎海岸を拠点に、シーカヤックや磯観察など自然体験プログラムが楽しめる施設。入り組んだ海岸線のリアス海岸と大小の島々を巡るシーカヤックツアーは、波静かな英虞湾(あごわん)の環境を生かしたプログラムとして人気が高い。

 今期は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から修学旅行の行き先に野外活動を取り入れる学校が増加。三重県内の学校が県内南勢エリアに目的地を変更したことなどが増加の要因となった。

 4月〜7月の予約は緊急事態宣言による外出自粛が影響し団体予約はゼロだったが、8月は2校96人(昨年=4校268人)、9月は32校2684人(同=9校478人)、10月は60校4306人(同=19校1170人)が利用、11月は現在26校1723人(同=1校88人)が予約しているという。12月は1校97人の予約と3校が検討中(同=1校68人)。8月〜10月の実績で94校7086人、12月までの予約を入れると121校8906人がシーカヤックなどで伊勢志摩の自然を楽しむことになる。

 10月28日午前中は、大阪市立東中川小学校(大阪市生野区)の6年生62人がシーカヤックと磯観察を体験した。校長の菊池照子さんは「毎年修学旅行は伊勢志摩に来ているが、コロナ禍なので野外活動を入れてみることにした。そのため宿泊施設を鳥羽市から志摩市に変更した。とても好評でよかった。来年もお願いしたい」とほほ笑む。東中川小学校は、初日志摩スペイン村(志摩市磯部町)を訪れ、志摩市に宿泊、その日の夜に志摩マリンランド(志摩市阿児町)のナイトツアーに参加。翌日、志摩自然学校を訪れた。

 同校担当者は「コロナの影響で野外活動をメニューに入れる学校が増加。121校の内、新規の学校は60校、三重県の学校は9月17校、10月31校、11月14校の合計62校だった。1日だけで3校240人を対応したのが最高人数記録。生徒5人に1人のインストラクターを付けるので、今年はその調整に近隣でシーカヤック体験ツアーなどを行う同業者の皆さんに応援いただきなんとか事なきを得た。初めて参加した学校の先生からはこれからも積極的に活用したいと好印象をいただき、三重県内の学校の先生からは、修学旅行でなく、日帰りの体験学習を授業の中に取り入れたいと言っていただいた」と話す。