画家・大岡弘晃さんの個展「かかきき」が1月25日、自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY WORKSHOP」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で始まった。(自由が丘経済新聞)

 画家・大岡弘晃さんの個展「かかきき」会場展示の様子

 大岡さんは1983(昭和58)年、宮崎県生まれ。地元は「神話の里」と呼ばれる地域で、幼いころから神楽などの神事が身近にあったという。高校卒業後、インスタレーション作品の創作から活動をスタートし、その後は画家として関西を中心に国内外で活動してきたが、「小さいころに考えた事や聞いた事をよく思い出すようになった」ことから、自分の作画について見つめ直すため宮崎に帰郷。現在は宮崎を拠点に活動する。

 展名の「かかきき」は、幼く、まだ言葉がつたない友人の息子が「輝き」を「かかきき」と言っていたことから名付けた。大岡さんの故郷で行われる神楽で、大人に混じって参加する男の子たちが見せる「輝きの現在進行形のような」神へのつたない祈りの姿に重ね、そこから着想を得て描いた抽象画約25点を展示する。

 今回の作品には全て「金箔(きんぱく)」を使っているのが特徴。大岡さんは「金箔が生み出す反射光が目には見えない『祈り』として自分の体に語ってくるように感じ、この反射光で祈りを伝えたいと考えた」と話す。金箔の下地に描かれたさまざまな色は、大岡さんのインスピレーションで液体絵の具を「一つの画面にひたすらぶち込む」ように盛っていき、そこから自然に生まれた「神任せの模様」だという。

 「私の故郷で行う狩猟の神へ捧げる神事ではイノシシの頭を9体供え、神事自体は清らかだがドロドロとした雰囲気が漂う。作品上でその対比を一つにし、(金箔の)光で祝福する様子を描いた」と大岡さん。「作品をそのまま受け取っていただくというよりは、横から見たり、しゃがんで見たり、自由な角度から好きな光り方を見付けてもらえたら。その瞬間こそ、作品と対話して通じ合うことになると思う」とも。

 期間中の2月1日、クロージングイベント「光のドローイング」を開催。語り手・佐々木久美子さんを迎え、投影機を使ったライブドローイングを行う。開始時間は17時〜、19時〜で各回とも約30分。入場無料。

 開催時間は12時〜20時(最終日は17時まで)。2月2日まで。